亀田メディカルセンター｜亀田総合病院　麻酔科

担当：初期研修医　上野先生/指導医 河野先生

Hemodynamic Parameters in the Assessment of Fluid Status in a Porcine Hemorrhage and Resuscitation Model
Eric S. Wise, M.D., Kyle M. Hocking, Ph.D., Monica E. Polcz, M.D., Gregory J. Beilman, M.D., Colleen M. Brophy, M.D., Jenna H. Sobey, M.D., Philip J. Leisy, M.D., Roy K. Kiberenge, M.D., Bret D. Alvis, M.D.
Anesthesiology2021; 134:607-16

豚の出血・蘇生モデルにおける体液評価
今回の研究はANESTHESIOLOGYからのもので、適切な術中体液量の評価指標を知るために、麻酔をかけた豚に、出血、返血、過剰輸液行い、末梢; 心拍数、血圧、脈圧、脈圧の変化、中枢;肺動脈圧、肺動脈楔入圧、心拍出量、これらの内、どれが一番正確かを調べることが目的です。
結論として、肺動脈楔入圧が、出血及び外液負荷時の体液量モニタリングに最も有用であることが示唆されました。
今後、肺動脈カテーテルをいつも使えるわけではないので、いつも使える末梢からのモニタリングが見つかることが望まれます。
豚に麻酔をかけ、両側内頚動静脈を出し、動脈圧ライン、肺動脈カテーテル、脱血用のカテーテルを入れるなど、面白い内容でした。
上野先生、河野先生お疲れ様でした!

亀田総合病院　麻酔科　後期研修医 渕野太志