2020.11.09 勉強会

担当:高橋先生

後期研修医向け勉強会第14回目は高橋先生による「ペイン」の講義でした。
高橋先生は亀田総合病院でペイン外来をもたれており、長年にわたり急性期・慢性期の疼痛を治療してこられました。
講義内容は三叉神経痛やヘルニアなどに対するブロック注射のお話から、実際に外来の中で高橋先生が疑問に思ってこられてことなど、実臨床での貴重なご意見をいただけました。
その中でも特に繰り返し重要だといわれていたことに、疼痛は主観的な感覚であり、他人とは決して分かり合えないというものでした。
私はこれを聞いた際に、今年の7月に発表されたIASPの痛みの定義変更1) のことを思い出しました。
まさしく先生が体験されてきたことなどが変更点として含まれていました。
今後の疼痛を尺度とした臨床研究すべてに影響を与えうる重要な概念だと思いました。
また、様々な種類の痛みに対応していくうえでとても大切な考え方やTipsを学べました!

高橋先生、ありがとうございました!

1)Raja, Srinivasa N.The revised International Association for the Study of Pain definition of pain: concepts, challenges, and compromises. September 2020 - Volume 161 - Issue 9 - p 1976-1982

亀田総合病院 麻酔科 荻野 仁史

このサイトの監修者

亀田総合病院
麻酔科主任部長 小林 収

【専門分野】
麻酔、集中治療