第2回周産期麻酔科学会参加体験記①

麻酔科専攻医2年目 竹下学と申します。
先日福岡(九州大学)で開催された第2回周産期麻酔科学会に参加してきましたので体験記をここに記します。

私は、学生時代から初期研修医時代にかけてまさにコロナ禍全盛期であり現地開催の学会参加は今回が初めてとなりました。
無痛分娩のセッションで当院における無痛分娩に麻酔科が介入したことで得られた影響に関してスライドショーを使用しての発表でした。会場に着き、発表前に指導医の先生と発表の最終のチェックを行い発表で使用するスライドの訂正も行い臨みました。
会場は20~30人が入る規模の会場で同じセッションには6人ほどの演者がいました。私の発表は2番目で、1人目の発表の間は自分が発表する内容を頭の中でシミュレーションしながら順番を待ちました。いざ自分の発表の順番になると、それまで感じていた緊張は落ち着き、比較的穏やかな気持ちで発表を開始しました。発表は順調に進み、発表内容も終盤に差し掛かったところでそれは起きました。なんと、そこに表示されたのは修正前のスライドではありませんか。私は目の前に広がる光景に一瞬たじろぎましたが、発表まで指導くださった先生方の顔を思い浮かべ、強い気持ちを持ち最後まで発表を終えることができました。

コーヒーブレイクセミナーにも参加させていただきました。特に印象に残ったのは普段の臨床ではあまり経験することのない医学研究所北野病院 水本先生の新生児蘇生に関する講義でした。
新生児蘇生を蘇生と子宮外環境への適応の支援の二つの軸で寸劇を交えながら非常にわかりやすく、そして声門上器具の有用性に関して熱く講義してくださいました。
発表の内容も大変勉強になりましたが、発表する時の姿勢も大変勉強になり今後の自分の学会発表にも活かせればと思いました。

初めての現地参加の学会で非常に緊張し、また想定外のハプニングもありましたが指導医の先生方のサポートもあり無事に学会発表を終えることができました。現地参加だからこそ経験できるスライドのハプニングであったり、同じ学会に参加していた初期研修の同期に偶然会うことがあったりと非常に良い経験になりました。

発表内容や発表の準備など至らない点が多かったですが、見放すことなく熱心にご指導くださいました指導医の先生方、並びに本発表に際してご協力くださいました亀田総合病院産婦人科三谷先生、亀田総合病院産科病棟の方々に感謝申し上げます。

亀田総合病院 麻酔科 専攻医 竹下

このサイトの監修者

亀田総合病院
麻酔科主任部長 小林 収

【専門分野】
麻酔、集中治療