かめだPOST 動悸と発作性上室性頻拍

突然動悸がしたり胸苦しくなったりすることはありませんか?動悸がする際に脈を測ってみると、脈拍が速くなっていて頻脈に気づくことがあります。そしてしばらくすると症状が良くなります。この場合、不整脈が起こっている可能性があります。不整脈にはいろいろな種類がありますが、子供から高齢者まで年齢にかかわらず頻脈を起こす不整脈に発作性上室性頻拍(PSVT:paroxysmal supraventricular tachycardia)というものがあります。

発作性上室性頻拍とは

心臓は電気の信号で動くポンプです。通常は心臓の右上の部屋から電気の信号が出て、電気信号が下の部屋まで流れると心臓が動きます。この電気信号が乱れるものを不整脈といい、不整脈の1つが発作性上室性頻拍です。発作性上室性頻拍の場合、通常にはない電気信号の回路が心臓の中に出来ており、そこに電気信号が流れて続くことで頻脈が起こります。余分な電気信号の回路は生まれつき存在する場合(WPW症候群など)も、年齢とともに出来上がってくる場合もあります。そのため、子供の頃から動悸がある人もいれば、中年以降に突然動悸が起こってくる場合もあります。

発作性上室性頻拍の検査・診断

心電図

不整脈には様々な種類があるため、動悸発作の症状が出ている時に心電図検査を受けることが大切です。症状が出ている時に心電図検査を受けることで、診断が確定します。

ホルター心電図

受診のタイミングでは症状がない場合、24時間のホルター心電図検査が有用な場合があります。この検査により、受診時には診断がつかなかった発作性上室性頻拍が判明する可能性が高まります。

貼布型心電計

現在はホルター心電図よりも長く、1週間胸に貼るシールタイプの心電計があります。胸に1枚シールを貼るだけなので、体にかかる負担も少なく、長時間の検査ができます。検査中にシャワーも可能で、入浴はみぞおちまでであれば可能です。ホルター心電図より若干精度は落ちますが、1週間という長期間評価をすることで、症状が少ない人でも心電図と症状を一致させることができる可能性が高まります。

心エコー検査(心臓超音波検査)

心臓の動きや形に問題がないかの評価は心エコー検査で行います。心臓の動きや形を心エコー検査でチェックして、今後の治療方針(薬やアブレーション)を相談します。

発作性上室性頻拍のリスク

幸い発作性上室性頻拍は、命に係わるような不整脈ではありません。一般的にはしばらくすると動悸発作は勝手に止まります。ただ短時間で動悸が終わる場合もあれば、だんだん症状が長くなって止まりづらくなる場合もあります。またいつ発作が出るか不安になったり、大切な仕事や行事中に発作が出ないか心配なったりして生活の質に関わる方もいらっしゃいます。

発作性上室性頻拍の治療

バルサルバ法

動悸発作が起こった時にまず自分でできることとして、息こらえがあります。便秘の時のように力いっぱい息をこらえていきみ、その後いきみを突然やめることで、迷走神経という神経が刺激されて頻脈が止まりやすくなります。コツをつかむと、発作が起こったら自分で止められるようになる場合があります。

動悸発作が起こった際に頓服で飲む方法と、毎日薬を飲んで発作を予防する方法があります。

カテーテルアブレーション治療

心臓の中にある余分な電気信号の通り道にカテーテルという細い管を持っていき、アブレーションといって温度変化を起こして回路を断ち切る治療があります。通常2泊3日の入院治療で、根治を目指す方法です。発作の回数が増えたり、症状が強くなったりする場合は、非常に効果的な治療になります。カテーテルアブレーション治療を受けることで、毎日の薬の内服を止めることができます。

発作性上室性頻拍は命に係わるような悪い不整脈ではないですが、突然動悸が起こって強い不快感を覚える方が多いです。若い人にも起こる不整脈なので、学校や仕事の休みに合わせて治療の予定を立てることも可能です。医師と相談し、薬やカテーテルアブレーション治療を相談していきましょう。

受診の予約

亀田クリニック 循環器内科
予約センター
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※ 08:00~17:00(第3土・日曜・祝日除く)
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