一瞬ドキっとする動悸を感じたり、ごく短い時間だけ胸がつまるような感じがしたり、脈をみると飛んでいたりすることはありませんか?これらの症状は期外収縮という不整脈の可能性があります。心臓は規則正しく電気信号が上の部屋から下の部屋に流れることで動きますが、この電気信号が通常の場所以外から出て、タイミング(時期)が外れて心臓が興奮することを期外収縮といいます。
期外収縮には心臓の上の部屋(心房)から起こる上室性期外収縮と、下の部屋(心室)から起こる心室性期外収縮があります。一般的には上室性期外収縮だけで治療が必要なことはまれですが、心室性期外収縮の場合は症状や起こる頻度によって治療が必要になる場合があります。
心室性期外収縮の検査
動悸や胸がつまる感じの症状がある場合、その症状が出ている時に心電図検査を受けることが大切です。症状が出ている時に心電図検査を受けることで、診断が確定します。
ホルター心電図
受診のタイミングでは症状がない場合、24時間のホルター心電図検査が有用な場合があります。この検査により普段の生活の中でどれくらい期外収縮が発生しているかが分かります。心室性期外収縮は発生頻度によって治療の必要性が変わってくるので、長時間の評価を行うことが大切です。
貼布型心電計
現在はホルター心電図よりも長く、1週間胸に貼るシールタイプの心電計があります。胸に1枚シールを貼るだけなので、体にかかる負担も少なく、長時間の検査ができます。検査中にシャワーも可能で、入浴はみぞおちまでであれば可能です。ホルター心電図より若干精度は落ちますが、1週間という長期間評価をすることで、症状が少ない人でも心電図と症状を一致させることができる可能性が高まります。
心エコー検査(心臓超音波検査)
心室性期外収縮の数が多い場合、不整脈のせいで心臓の動きが悪くなっていないかの評価が必要になります。心臓の動きや形を診る心エコー検査が必要な場合があります。
心室性期外収縮のリスク
心室性期外収縮自体は誰にでも起こりえるもので、数が少なければ心配することはありません。数が少なくても症状が強い場合、薬の治療を相談しましょう。
心室性期外収縮の発生数が多くなると、将来的に心臓にかかる負担(心不全発症)のリスクになります。人間の心臓は1日約100,000回動いており、このうち5%程度(5000回程度以上)心室性期外収縮が起こるようであれば、積極的な治療が必要になる可能性が高くなります。症状は心臓の負担に応じて、薬やアブレーション治療を相談しましょう。またすぐに治療が開始されなくても、心室性期外収縮が数%ある場合は年1回程度は循環器での経過観察が推奨されます。
心室性期外収縮の治療
薬
動悸の強いときだけ頓服で飲む方法と、毎日薬を飲んで心室性期外収縮を予防する方法があります。
カテーテルアブレーション
心室性期外収縮が心臓の中で起こる場所は、人によって様々です。心臓の中にある余分な電気信号を起こす場所にカテーテルという細い管を持っていき、アブレーションといって温度変化を起こして発生原因を無くす治療があります。
通常2泊3日の入院治療で、根治を目指す方法です。心室性期外収縮によって心臓に負荷がかかるようになった場合、非常に効果的な治療になります。カテーテルアブレーション治療を受けることで、毎日の薬の内服を止めたり減らしたりできる可能性が高くなります。
受診の予約
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