ロタウイルス感染症とは?
ロタウイルスによる急性の胃腸炎で、主に0歳~6歳の乳幼児がかかりやすい病気です。感染力が非常に強く、ほとんどの子どもが5歳までに感染すると言われ、例年冬から春にかけて流行します。
主な症状
乳幼児は激しい症状が出やすく、特に初めて感染したときに強く現れます。水のような下痢や嘔吐が繰り返され、その後重い脱水症状が数日間続くことがあり
ます。発熱や腹部の不快感もよくみられます。合併症として、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などがあり、命に関わることもあります。
脱水症状が進むと点滴や入院が必要になることがあります。水分が摂れずぐったりする場合は、すぐに医療機関にご相談ください。
治療法
ロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤や下痢止めはありません。そのため、脱水を防ぐための水分補給や体力を消耗しないように栄養を補給することが治療の中心となります。
予防法
感染拡大を防ぐために、オムツの適切な処理、手洗いの徹底、吐物や便で汚れた衣類の次亜塩素酸などによる消毒が必要です。しかし、これらの対策をとってもロタウイルスの感染力は非常に強いため、感染を完全に予防するのは困難です。
ロタウイルスワクチンは重症化や合併症予防のために、適切なタイミングで接種しましょう。
予約
〈小児科・予防接種外来〉
亀田クリニック予約センター
TEL 04-7099-1111
受付 8:00~17:00(第3土曜・日曜・祝日除く)
※NOBORIのweb予約は利用できません。
ロタウイルスワクチン
当院では、シロップ状の飲むワクチン「ロタリックス」(1価ワクチン/2回接種)を採用しています。
ワクチンは公費で接種できます。詳細は各自治体へ。
※当院では採用しておりませんが、他に「ロタテック」(5価ワクチン/3回接種)があります。「ロタリックス」同様の予防効果がありますが接種回数や接種量が異なりますので、接種を計画する際にご注意ください。
接種スケジュール
1回目 | 生後6週から14週6日までに接種しましょう。 ※腸重積症のリスクを最小限に抑えるため 生後2か月にB型肝炎、小児用肺炎球菌、五種混合ワクチンとの同時接種がおすすめです。 |
---|---|
2回目 | 1回目接種から4 週間以上の間隔をおいて2回目を接種し、生後24週までに完了しましょう。 |