今回はスポーツ選手に圧倒的に多い膝のACL損傷についてお話したいと思います。ACLといってもサッカーの「アジアチャンピオンズリーグ」のことではございません。「膝前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament)」のことです。

どういったことで膝の前十字靭帯損傷が起こるかというと、たとえばサッカー、ハンドボールなどにて相手選手をフェイントでかわそうとして膝が捻じれた時に発生します。マイケル・オーウェンなど有名サッカー選手も同様の受傷をしております。

またラグビー、アメフトのタックルで相手選手が膝の外側から直接ぶつかってくることでも起こります。さらにはバレーボール、バスケットボールなどでは空中で相手選手と接触することで着地のタイミングがずれ、筋肉の収縮(すなわち関節の保護)が着地と同時に起こらないことで靭帯が損傷する、と最近の研究では いわれております。
この前十字靭帯損傷に対してこれまでに多くの手術方法が行われてきました。
膝の前にある靭帯を用いて靭帯をつくる方法などがありましたが、大きな欠点がありました。床からの立ち上がり動作が多い日本人においては膝の前面の痛みが出現しやすかったのです。また、すねの骨の前方へのずれを改善できても捻れを改善できませんでした。
この前十字靭帯損傷に対してこれまでに多くの手術方法が行われてきました。
膝の前にある靭帯を用いて靭帯をつくる方法などがありましたが、大きな欠点がありました。床からの立ち上がり動作が多い日本人においては膝の前面の痛みが出現しやすかったのです。また、すねの骨の前方へのずれを改善できても捻れを改善できませんでした。

このように当スポーツ医学科では最先端の治療法を行えるように、医師、理学療法士が常に新しい技術を身につけております。ぜひ膝の前十字靭帯損傷でお悩みの方は当院「スポーツ医学科」にてご相談ください。
スポーツ医学科 大内洋

監修者
亀田総合病院スポーツ医学科 主任部長 大内 洋
【専門分野】
<膝関節>前十字靭帯手術、半月板手術
<肩関節>腱板断裂手術、肩関節脱臼手術
<その他>関節鏡手術(肘、足)、スポーツ整形外科、再生医学