かめだPOST 遺伝)出生前検査の遺伝カウンセリング

出生前検査の目的は、お腹の中の赤ちゃんの状況を把握し、将来の予測をたて、その家族の将来設計に関わる情報提供を行い、意思決定を支援することです。
出生前検査によっては推奨時期に制限があるため、妊婦さんとパートナーは短期間で情報を集めて正しく検査について理解したうえで、受けるか受けないか、受ける場合はどの検査を受けるのか、検査後の対応も含めて選択しなければなりません。
そのため、遺伝カウンセリングでは専門の医師と認定遺伝カウンセラー®が最新の正確な情報を提供し、不安や心配事についてお話を聞き寄り添います。

初回の遺伝カウンセリング

出生前検査の説明

初回の遺伝カウンセリングは検査前(~妊娠10週頃)に受けることを推奨しています。約1時間かけて右表あるような内容について話し合い、疑問や不安を解消
します。この時点でどの検査を受けるか、受けないかを決める必要はなく、ご自宅に帰ってご家族で考える時間があります。その間に新しい疑問や不安が生じた場合には、何度でも遺伝カウンセリングをご利用ください。
その結果、検査は必要ないと感じたら、検査を受けずに、妊娠を継続していただくことになります。なにかしらの検査を受けると意思決定された場合に、検査を実際に受けることができます。

検査後の遺伝カウンセリング

結果の説明

出生前検査のうち、超音波マーカー検査と胎児形態超音波検査は当日結果が判ります。検査の担当医師から説明があり、その後必要に応じて相談を行います。それ以外の検査は、結果がでるまで2~3週間程度かかるため、この期間中にご家族の間で結果によってどう対応するのか、どのような心情になるのかを想像して結果開示後の準備をしていただきます。
結果説明の遺伝カウンセリングでは結果とその解釈を説明します。また、非確定的検査でなんらかの疾患が疑われた場合には、その後確定的検査に進むかどうか、場合によっては妊娠の継続に関わる相談まで行います。早め早めにご家族で先を見据えた話し合いをすることをおすすめします。

どのような選択をされても最善のサポートを提供します

繰り返しになりますが、どうするのか最終的に決めるのは妊婦さんとパートナーです。遺伝カウンセリングでは、妊婦さんとパートナーが納得のいく選択ができるように支援します。産む/産まないどちらの選択をしても、私たちは最善のサポートを提供します。妊娠・出産に携わる専門家は助産師、看護師、医師そして遺伝カウンセラーなどたくさんいますので、一人で不安や疑問を抱え込まずに、どうぞ私たちにご相談ください。

監修者
亀田総合病院
産婦人科部長代理、周産期科部長代理、臨床遺伝科 部長代理 末光 徳匡

【専門分野】
産婦人科・周産期医療・胎児超音波

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