かめだPOST 腎臓病)腎移植

皆様、こんにちは。レシピエント移植コーディネーターで腎移植を担当している髙梨弥生です。今回は、腎臓の機能が悪くなった時に行う治療のひとつである「腎移植」についてお話をさせていただきます。移植と聞くととても難しい、大変な治療というイメージが強いかと思います。しかし近年では、「移植」という選択も透析と同じくらい身近なものとなりました。

腎移植とは?

末期腎不全の患者さまに対して行われる治療法の一つです。十分な機能を失った腎臓の代わりに、ドナー(腎臓を提供していただく方)から左右の腎臓のどちらかの提供を受け、手術で移植することで腎臓の機能を回復させる方法です。

腎移植の種類

腎移植には、両親・兄弟・祖父母などの血縁者や夫、妻などの配偶者など非血縁者から1つの腎臓を提供してもらい移植する「生体腎移植」と、脳死や心停止で亡くなられた方からの善意により、腎臓の提供を受け移植する「献腎移植」の2種類があります。

腎移植手術について

腎臓は通常右の下腹部に移植されます。ドナーから提供された腎臓の血管(動脈・静脈)をレシピエント(移植を受ける患者さま)の足に行く血管にそれぞれつなぎ、尿管をレシピエントの膀胱へつなぎます。また、レシピエント自身の腎臓はほとんどの場合摘出せずにそのまま残します。

費用について

腎移植手術には、総額400~500万円の費用がかかると言われていますが、一部の検査を除き保険適応となるため加入されている健康保険の種類や年齢にもよりますが、1~3割の自己負担となります。それに加え各種医療助成制度があり、負担を軽減できます。費用に関して詳しくはレシピエント移植コーディネーターまでお問い合わせください。

まとめ

当院では2017年に腎移植科ができ、生体腎移植を開始しました。また今年度からは献腎移植実施施設となりました。
当院で腎移植を検討・希望されている方はぜひご連絡ください。また、遠方の方でも当院ホームページからオンラインによる生体腎移植の無料相談を行っていますので、ご活用いただければ幸いです。(https://online.kameda.com/renal-transplantation/
そのほか、Twitterでも腎移植科の取り組みや腎移植にまつわる話題などをタイムリーに情報発信しています。どうぞご覧ください。(https://twitter.com/kameda_rtc

監修者
亀田総合病院
腎臓高血圧内科 部長/腎移植科 内科担当責任者 鈴木 智

【専門分野】
腎疾患全般、特に腎炎、腎病理

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