タバコを吸うこと(能動喫煙)でなりやすい病気があります
喫煙者本人がタバコの煙を吸い口から吸うことを能動喫煙と言います。
能動喫煙と病気の因果関係(タバコをなくすことで病気の発生を減らすか、遅らせることができること)を4段階で判定しました。この研究から、喫煙と22の疾患、病態との因果関係が「確実」とされ、肺、口腔・咽頭、喉頭、鼻腔(びくう)・副鼻腔、食道、胃、肝臓、膵臓、膀胱および子宮頸(けい)部のがんについて、喫煙とがんの因果関係が明らかになっています。
『喫煙と健康 厚生労働省 喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)
喫煙と疾患の因果関係判定
レベル1 | 科学的証拠は、因果関係を推定するのに十分である |
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レベル2 | 科学的証拠は、因果関係を示唆しているが十分ではない |
レベル3 | 科学的証拠は、因果関係の有無を推定するのに不十分である |
レベル4 | 科学的証拠は、因果関係がないことを示唆している |
- リーフレット『喫煙と健康 厚生労働省 喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)の概要を知りたい人のために』(国立がん研究センター)から引用
がん以外の健康影響(レベル1)
大人 | 脳卒中 ニコチン依存症 歯周病 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 呼吸機能低下 結核(死亡) 虚血性心疾患 腹部大動脈瘤 末梢性の動脈硬化 2型糖尿病の発生 |
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妊娠・出産 | 早産 低出生体重・胎児発育遅延 |

日本において、喫煙に関連する病気での年間死亡者数は12万8.900人です
大規模な研究(非感染性疾患と障害による成人死亡96万件を対象)で、予防可能な死亡の危険因子がまとめられました。
この結果、喫煙はリスク要因別で第1位。12万8千9百人が喫煙が原因でなる疾患で亡くなっていることが分かりました。
リスク要因別の関連死亡者数(2007年)

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