喫煙者の方は、「タバコを吸うとストレス解消になる」「タバコをやめるとストレスが溜まる」とよく言いますが、本当でしょうか?
タバコでストレスを作っている?!
喫煙によるニコチン依存は、脳細胞の病気です。ニコチン依存によって、脳細胞はニコチンの補給なしには正常に働かない状況になっています。ニコチンの補給がなくなって1時間くらいすると、「ニコチンが欲しい」と脳が訴え、イライラしたり落ち着きがなくなったりします。そのため、次のタバコ(ニコチン)を口にするまで、ニコチン切れのストレスと戦うことになります。「どこでタバコを吸おうか」「タバコがあと○本しかない」など、常にタバコのことで頭の中がいっぱいです。これは、喫煙している限り永遠に続きます。
非喫煙者は、ニコチンが切れることがないので、そんなことは全く考えずに、毎日を過ごすことができます。どちらがストレスと多く戦っているのか、もう分かりますね。

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タバコでストレスの原因は解決しない!
仕事・家族・友人・お金など全てが、日々のストレスの原因となり得ます。喫煙者は、こうした日常のストレスも、タバコで解消できると考え、喫煙します。時間が経ち日常のストレスのピークが過ぎると、あたかもタバコがストレスを解消したように記憶されます。「タバコ=ストレス解消できる」という記憶は、日々積み重ねられ、心理的依存となります。
こうした記憶(心理的依存)は根強く、禁煙すると不安と後悔となって現れます。日常のストレスであっても、上手くストレスを解消することが出来ず、「タバコを吸えば落ち着くのに」「なんで禁煙しちゃったんだろう」と、記憶による未練が出てくるのです。これは、禁煙が落ち着いた時期にもよく現れます。
「禁煙したせいで、ストレスが溜まる」と感じるかもしれませんが、心配することはありません。この問題は、時間が解決してくれます。毎日、喫煙してタバコに慣れていったように、今度も時間をかけて「吸っていない状態」に慣れていけばいいのです。やがて、タバコがなくても上手にストレスをコントロールするようになり、「喫煙すればよい」とは思わなくなります。
どんな日常のストレスも、タバコは問題を解決してくれる訳ではありません。かえって新たな病気やストレスを増やすだけです。安易にタバコで解決しようとせず、本当にストレスを解決する方法を見つけていった方が得策です。
元喫煙者が、禁煙して良かったと感じる出来事
- イライラしなくなった
- 集中力が出てきた
- 仕事の能率が上がった
- 疲れにくくなった
- 服のポケットを気にしなくてよい
- 服の臭い、口臭を気にしなくてよい
- 風邪を引かなくなって会社を休まなくなった
- 部屋がきれいになった
- 自分に自信がついた
- 周りに取り残される不安や焦りがなくなった
- 喫煙所を探さなくてよい
- タバコに縛られる人生はもう嫌だ
健康管理支援室
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