かめだPOST リンパ浮腫と蜂窩織炎(2)

蜂窩織炎の予防に関しては、リンパ浮腫に対する保存的治療リンパ浮腫とスキンケアのコラムに記載されているようなスキンケアをすることで、健康な皮膚を保つことがとても重要です。

リンパ浮腫の指導などでは、「虫刺されに注意しましょう。」や「傷を作らないようにしましょう。」などと指導されるかと思います。趣味や家事をすることで感染をしてしまうのではないかと不安になるかと思います。普段の生活や趣味を制限するのではなく、十分な対策をとるとともに、虫に刺されたり、傷ができたりしたときにどう対処するのかという点がとても重要になります。虫に刺されたら掻き壊さずかゆみ止めを塗ったり、傷ができてしまったときはしっかりと洗い流したりすることで感染のリスクを減らすことがとても重要です。

また、過度な疲労などでも蜂窩織炎を発症することもあるので、身体の負担を考え、無理のない生活を心がけましょう。

このほかに、患肢の炎症には丹毒やリンパ管炎などがあります。丹毒は皮膚表面、リンパ管炎はリンパ管にそって炎症が広がります。丹毒やリンパ管炎と診断された場合も治療方法は蜂窩織炎と同様です。近隣の医療機関を受診し早期に治療を開始することが重要です。

監修者
亀田総合病院 亀田京橋クリニック
乳腺科医長/リンパ浮腫センター センター長 林 明辰

【専門分野】
癌術後リンパ浮腫、マイクロサージャリー、スーパーマイクロサージャリー

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リンパ浮腫外来では、がんの手術後の上肢、下肢のしびれやむくみを感じている患者さまを対象に、リンパ浮腫専門外来の医師が、リンパ浮腫の予防や治療の相談をオンライン(パソコンやスマートフォン)で行っております。遠⽅にお住いの⽅やお仕事の都合上通常の受診が難しい⽅は、ご活⽤ください。(2018年11月より開始) がん手術や放射線治療後のリンパ浮腫の予防・治療のカウンセリング(ご相談)の手続きはコチラから

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