当センターでは、リンパ浮腫診療ガイドライン(日本リンパ浮腫研究会編)に基づいて、保存療法・手術を組み合わせ、総合的に治療を行っています。
弾性包帯・弾性着衣およびスキンケアを含む保存療法は、特に推奨度が高く、リンパ浮腫に対する第一選択の治療法です。しかし、保存療法は基本的には対症療法であり、保存療法に抵抗性がある場合には、手術療法を併用することにより生活の質(QOL: quality of life)が向上します。手術療法は、効果の立証されている3つの方法、リンパ管細静脈吻合、リンパ節移植、脂肪吸引から症状に合わせて選択します。(リンパ浮腫に対する保存的治療、リンパ浮腫に対する外科手術 -リンパ管静脈吻合術とは-、リンパ浮腫に対する外科手術 -リンパ節移植術とは-、リンパ浮腫に対する運動療法の考え方参照)
当センターでは、まずリンパ管造影検査(リンパ管シンチグラフィー、ICGリンパ管造影など)を行い(リンパ浮腫の評価法参照)、その結果を元に、弾性包帯(バンデージ)または弾性着衣(弾性ストッキング)による治療、リンパドレナージ、スキンケアによる治療を開始し、それに対する治療効果を確認します。(すでに理学療法のためにかかりつけ医に通院されており、治療が順調な患者さまは引き続き通院して頂いて問題ありません。)
それでも症状が変わらない、または進行が止まらない方に対して、発症してからの時間、症状、患者さまの希望などを考慮して手術方法を選択しています。

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リンパ浮腫外来では、がんの手術後の上肢、下肢のしびれやむくみを感じている患者さまを対象に、リンパ浮腫専門外来の医師が、リンパ浮腫の予防や治療の相談をオンライン(パソコンやスマートフォン)で行っております。遠⽅にお住いの⽅やお仕事の都合上通常の受診が難しい⽅は、ご活⽤ください。(2018年11月より開始) がん手術や放射線治療後のリンパ浮腫の予防・治療のカウンセリング(ご相談)の手続きはコチラから