かめだPOST 大腸内視鏡検査(CF)ってどんな検査?

検査の目的

大腸内視鏡(CF)検査は、先端にCCDカメラを装着した細い管(スコープ)を肛門から挿入し大腸の内側を観察します。これにより、ポリープやがん、出血、炎症等をテレビ画面で観察し診断出来ます。また、組織を採取し顕微鏡検査をする事で細胞を詳しく検査することが出来ます。(生検)

検査の流れ

  • 検査に関する問診票にお答え頂きます。内容は、大腸内視鏡検査の経験の有無、また受けたことが有る場合は、そのときの様子、現在かかっている病気、普段飲んでいるお薬、薬剤アレルギーの経験等です。検査を受けられる方は、同意書にも署名をして頂きます。
  • 前処置を開始します。腸管洗浄液はニフレック2Lを2時間かけてゆっくりと飲んでください。コップ半分(250ml) を10分~15分くらいかけて飲みます。気分が悪い、お腹が痛いなとありましたらすぐにお申し出ください。
    • 便の出の悪い方は、看護師の指示にて追加服用してもらいます。指示があるまで服用せずお待ちいただきます。
  • 腸管内がきれいになったら検査開始になります。洗浄液は便を洗い流す作用がありますので、下痢の時の排便と同様の状態です。にごった便が薄い黄色、または透明になりましたら検査可能です。
  • 検査着と検査用パンツに着替えて準備完了です。ただし、便の状態がきれいになりづらい方は下剤の追加や浣腸をお願いすることがあります。個人差が有りますのでご了承下さい。
    • 便秘症の方は、検査予約時に担当医にご相談下さい。
  • 検査を開始する前に、腸の動きを抑える薬(鎮痙剤)を肩に注射します。また、鎮痛剤を使用する方は鎮痙剤と共に検査室内のベッド上で腕の静脈に注射します。
  • 専用のベッドに横になった状態で検査を進めます。検査中は観察の精度を高めるために空気を送り腸管をふくらませますので、腹部の張りを感じる事があります。
  • 検査中は会話が可能です。ご質問、ご要望がありましたらお話ください。検査時間は、個人差がありますが、おおよそ30分程です。
  • 検査終了後、送気の影響で腹部の張りを感じた場合でも、通常は1~2時間程で消失します。尚、当院では、CO2を使用してからは検査後の張りが軽減しています。

注意していただくこと(検査当日の注意事項)

  • 朝食は摂らずに、絶食でお願いします。水分(お水、お茶)は飲んでいただいてかまいません。
  • 朝の服薬に関しては担当医師とご相談のうえ、必ず服用法をお守りください。(特に心臓病、高血圧、糖尿病の治療の方)、検査前の体調が悪い場合は検査を中止する事があります。
  • 検査内容により、組織の一部を採取して調べることがあります(生検)。組織採取後は出血防止のため当日の食事は刺激物を避け消化の良い物をお取りください。また、飲酒・入浴・激しい運動は避けていただきますが、シャワー程度は可能です。
  • 予約時間は、検査開始時間ではありません。(腸管洗浄液を飲み始まる時間です。)予約時間にご来院ください。

検査に使用する薬の副作用

大腸視鏡検査で使用するお薬は以下のとおりです。
現在かかっている病気によっては使用できないこともあります。該当する方、薬剤アレルギーの経験のある方はお申し出ください。

お薬 使用できない病気と副作用
ブチルスコポラミン 心疾患、緑内障、前立腺肥大
グルカゴン (ブチルスコポラミンが使用できないとき) 糖尿病
ミダゾラム 緑内障、呼吸抑制
ペチジン 呼吸抑制

鎮痛剤を使用した方は検査当日の運転ができません

大腸内視鏡検査は患者さまの腸管の状態や手術歴等により、検査時間や挿入時の苦痛に個人差がでる検査です。通常は腸の動きを抑える薬(鎮痙剤)のみを注射し検査をおこないます。
しかし、苦痛が強い方には医師の判断により鎮痛剤注射も行う事があります。鎮痛剤は副作用として、判断力、注意力、運動能力を低下させます。
また、吐き気やめまいを生じる事があります。鎮痛剤使用後の体は飲酒後と同様の状態です。
亀田総合病院では事故の防止を目的とし、鎮痛剤を使用した患者さまは検査当日の自動車・バイク・自転車等の運転を禁止させていただきます。
検査予約時に担当医師より鎮痛剤使用の指示があった方は、公共の交通機関をご利用いただくか、もしくは運転をしていただける方とご一緒に来院をお願いします。

前回の検査で苦痛が強く鎮痛剤をご希望の方は、外来診察時に担当医師と鎮痛剤の使用についてご相談ください。

鎮痙剤・鎮静剤使用時のお願い

  • 鎮静剤は使用しておりませんが、鎮痙剤(胃腸の動きを抑える薬)や空腹などにより、眠気やめまい、目の焦点が合わないなどの症状が出ることがありますので、安静時間をとり症状を確認して下さい(通常 1~2 時間程度)。症状がある間は運転や危険を伴う作業はお控え下さい。
  • 鎮静剤を使用しております。体調の確認を行い内視鏡室からの退室が可能と判断しましたが、この後も鎮静剤の影響により吐き気やふらつきが出る可能性があります。安全の為、安静時間をとり体調が安定してからご帰宅下さい。また、運転は翌朝まで禁止とさせていただきます。

組織をとった方(生検した方)

  • まれに組織をつまんだ部位から出血する事があります。検査当日は激しい運動をせず、安静にして下さい。
  • 飲酒や熱いお湯での入浴は、出血の原因となります。当日は禁酒とし、シャワー浴程度にとどめて下さい。翌日からは、いつも通りで構いません。
  • 病理組織を採取された患者さまの中で、後日、追加で特殊染色検査を行う事があります。その際には、別途、検査料を請求させて頂きますので、ご了承下さい。ご協力のほど、よろしくお願いします。

検査前のお食事等について

検査前日 朝食・昼食

  • お食事は、消化の良い物をお摂り下さい。

検査前日 夕食・下剤

  • 20時頃までに、消化の良い食品をお摂り下さい。20時以降も水分はかまいません。(お水、お茶)
  • 就寝前に処方された下剤(4錠)をお飲み下さい。水分を多めにお摂り下さい。

普段から便秘気味の方

  • 検査2~3日前から下剤の内服をお勧めします。担当医師にご相談下さい。
  • 検査当日の食事として検査食(低残渣食、便になりにくい食事)がございます。ご希望の方は担当医師にご相談ください。亀田クリニック1階の売店でも販売しております。

検査当日

  • 朝食は摂らずに絶食でお願いします。あめ玉や水分(お水、お茶)は飲んでいただいてかまいません。

文責:亀田総合病院 医療技術部 内視鏡検査室
部門紹介へ

このページをシェアする

記事に関連する施設一覧

@亀田総合病院 @内視鏡検査室

ページトップに戻る