かめだPOST 食道・胃十二指腸内視鏡検査(胃カメラ)をお受けになる患者さまへ

検査の概要

食道・胃十二指腸内視鏡検査(胃カメラ)は直径8mm~10mmほどのスコープを口から挿入して、カメラ先端に搭載されているCCDカメラで観察します。撮影した画像はカルテへ転送され保存されます。これにより癌やポリープ、炎症などを診断できるほか、通常観察だけでなく特殊光検査、画像拡大観察、色素散布、組織採取も可能です。採取した組織は顕微鏡検査などを行い約1週間~2週間程度で結果が判定されます。

検査前の注意事項

  • 朝食はとらずにお越しください。水分(お水、お茶)は検査2時間前までお飲みいただけます。
  • 内服薬については主治医とご相談(特に心臓病、高血圧、糖尿病の治療中の方)のうえ、服用が必要な薬は朝7時までに服用してください。
  • ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)のある方は手帳をお持ちください。
  • 問診票や同意書は事前にご記入のうえ当日ご持参ください。

検査の流れ

  • 問診票を確認いたします。検査履歴や病歴、内服薬や薬剤アレルギー、ピロリ菌検査歴等です。使用する薬剤の禁忌も確認します。
  • 胃の粘液や泡を除去し胃内をきれいにする薬液をお飲みいただきます。
  • 入れ歯、コルセット、お腹を絞めている腹巻、ガードルなどをお取りください。また、女性の方は口紅をふき取ってお待ちください。
  • 検査室に入室後、咽頭麻酔をスプレーします。
  • 診察台に左横向きの体位で寝ていただきます。ご希望の方には鎮静剤、鎮痛剤を注射します。マウスピースを咥え検査を開始します。
  • スコープを口から挿入します。喉を通過する際に違和感がありますが、医師の指示に合わせ飲み込むとスムースに通過していきます。
  • 検査は10分程度で終了します。必要に応じ、粘膜の一部を採取し(生検)、組織検査をする場合があります。

胃カメラを飲むコツ

肩や首の力を抜いて、リラックスした姿勢でお受けください。喉の通過時は嘔吐反射が起こりやすい箇所ですが通過後は自然と慣れてきます。嘔吐反射を抑えるために口の中のスコープを舌で触らず空間を保つようにしましょう。スコープ挿入中でも呼吸は通常通りできますのでご安心ください。口の中に唾液が溜まることがありますが、当院ではマウスピースのチューブから吸引していますので飲み込まないようにしましょう。飲み込むと咳き込み辛くなることがあります。

鎮静剤・鎮痛剤の使用について

鎮静剤、鎮痛剤注射は、検査時の苦痛を和らげ、リラックスした状態で比較的楽に検査を受ける事ができます(完全に意識がなくなるわけではありません)。検査後は回復室のベッドでお休みいただき、体調の回復を確認後に退室となります。
当院では患者さまのご希望を確認し、医師の判断で使用することが可能です。

回復室(リカバリー室)のリクライニングチェアーやベッド

鎮静剤・鎮痛剤の使用時の注意点について

鎮静剤・鎮痛剤の副作用には眠気やふらつき、吐き気、呼吸抑制などがあり、また、判断力、注意力、運動能力を低下させます。当院では鎮静剤・鎮痛剤を使用された方には事故防止の観点から、ご本人による自動車、バイク、自転車等の運転を翌朝まで(夜間使用時は最低でも12時間)禁止としております。鎮静剤・鎮痛剤をご希望の方は公共交通機関、または運転のできるお付き添いの方とご来院ください。

検査後の注意事項

お食事

検査後は1時間程度、のどに麻酔が効いています。水を少量飲み、むせないことを確かめてから食事をしてください。

組織をとった方(生検した方)

まれに組織採取した部位から出血することがあります。当日は出血予防のため、激しい運動や飲酒を避け、入浴はシャワー浴程度としてください。お食事はおかゆやうどんのような消化のよいものをおとりください。翌日以降は特に制限はありません。

ご帰宅時の注意

鎮静剤を使用していなくても鎮痙剤(胃腸の動きを抑える薬)や空腹などにより、眠気やめまい、目の焦点が合わないなどの症状が出ることがありますので、安静時間をとり症状を確認してください(通常1~2時間程度)。症状がある間は運転や危険を伴う作業はお控えください。

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