注目論文:RSVPreF3ワクチンは60歳以上のRSV関連入院リスク低下と関連
呼吸器内科
アジュバント添加RSVPreF3ワクチンは、重症化リスクの高い高齢者でもRSV関連入院の減少と関連するのでしょうか。米国の保険請求データを用いた後ろ向きコホート研究で、60歳以上の接種者520,440人と非接種者2,081,760人を比較しました。RSV関連入院に対する推定ワクチン有効率は75.6%で、慢性肺疾患、心血管疾患、糖尿病、免疫不全の各集団でも71.4~82.3%でした。追跡中央値5.6カ月の観察研究ですが、高リスク群を含む実臨床での入院リスク低下との関連が示されました。
Real-world effectiveness of adjuvanted RSVPreF3 vaccination in the prevention of RSV-related hospitalization among US adults aged ≥60 years
米国の60歳以上の成人におけるRSV関連入院予防に対するアジュバント添加RSVPreF3ワクチンの実臨床での有効性
Singer D, Steffens A, La E ...
CHEST, 2026.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S001236922605974X
Real-world effectiveness of adjuvanted RSVPreF3 vaccination in the prevention of RSV-related hospitalization among US adults aged ≥60 years
米国の60歳以上の成人におけるRSV関連入院予防に対するアジュバント添加RSVPreF3ワクチンの実臨床での有効性
Singer D, Steffens A, La E ...
CHEST, 2026.
背景:
高齢者のRSV関連入院に対するアジュバント添加RSVPreF3ワクチンの実臨床での有効性を示すエビデンスが蓄積しています。一方、重症RSV感染症のリスクが高いサブグループにおけるワクチン有効率については、さらなる検討が必要です。本研究では、米国の60歳以上の成人を対象として、高リスク群を含むRSV関連入院に対するワクチン有効率を評価しました。
研究デザイン:
Optum Research Databaseの保険請求データを用いた後ろ向きコホート研究です。2023年8月から2024年5月までに、60歳以上のアジュバント添加RSVPreF3ワクチン接種者と非接種者を特定し、年齢、性別、保険の種類、米国の州により1対4で完全マッチングしました。ワクチン接種日をインデックス日とし、その前12カ月間に継続して保険に加入していたことを条件として、ベースライン特性を評価しました。群間の特性は、傾向スコアに基づく重み付けにより調整しました。
インデックス日の14日後から、保険脱退、死亡、RSVワクチン接種、または解析期間終了日の2024年5月31日のうち、最も早い時点まで追跡しました。Cox比例ハザード回帰を用いてRSV関連入院のハザード比を推定し、ワクチン有効率を「1-ハザード比」×100%として算出しました。
結果:
接種者520,440人と非接種者2,081,760人が解析対象となりました。追跡期間の中央値は5.6カ月、最長は9.7カ月でした。RSV関連入院に対する推定ワクチン有効率は75.6%(95%信頼区間69.8~80.2%)でした。
主要なサブグループにおけるワクチン有効率は、慢性肺疾患患者で72.5%(95%信頼区間64.3~78.8%)、心血管疾患患者で72.2%(64.1~78.4%)、糖尿病患者で82.3%(74.2~87.9%)、免疫不全者で71.4%(57.0~81.1%)でした。
結論:
アジュバント添加RSVPreF3ワクチンは、重症化リスクの高い集団を含む高齢者において、RSV関連入院リスクの低下と関連していました。これらの結果は、RSVワクチン接種がRSVによる疾病負担を軽減するための有効な戦略であることを示唆しています。
高齢者のRSV関連入院に対するアジュバント添加RSVPreF3ワクチンの実臨床での有効性を示すエビデンスが蓄積しています。一方、重症RSV感染症のリスクが高いサブグループにおけるワクチン有効率については、さらなる検討が必要です。本研究では、米国の60歳以上の成人を対象として、高リスク群を含むRSV関連入院に対するワクチン有効率を評価しました。
研究デザイン:
Optum Research Databaseの保険請求データを用いた後ろ向きコホート研究です。2023年8月から2024年5月までに、60歳以上のアジュバント添加RSVPreF3ワクチン接種者と非接種者を特定し、年齢、性別、保険の種類、米国の州により1対4で完全マッチングしました。ワクチン接種日をインデックス日とし、その前12カ月間に継続して保険に加入していたことを条件として、ベースライン特性を評価しました。群間の特性は、傾向スコアに基づく重み付けにより調整しました。
インデックス日の14日後から、保険脱退、死亡、RSVワクチン接種、または解析期間終了日の2024年5月31日のうち、最も早い時点まで追跡しました。Cox比例ハザード回帰を用いてRSV関連入院のハザード比を推定し、ワクチン有効率を「1-ハザード比」×100%として算出しました。
結果:
接種者520,440人と非接種者2,081,760人が解析対象となりました。追跡期間の中央値は5.6カ月、最長は9.7カ月でした。RSV関連入院に対する推定ワクチン有効率は75.6%(95%信頼区間69.8~80.2%)でした。
主要なサブグループにおけるワクチン有効率は、慢性肺疾患患者で72.5%(95%信頼区間64.3~78.8%)、心血管疾患患者で72.2%(64.1~78.4%)、糖尿病患者で82.3%(74.2~87.9%)、免疫不全者で71.4%(57.0~81.1%)でした。
結論:
アジュバント添加RSVPreF3ワクチンは、重症化リスクの高い集団を含む高齢者において、RSV関連入院リスクの低下と関連していました。これらの結果は、RSVワクチン接種がRSVによる疾病負担を軽減するための有効な戦略であることを示唆しています。