注目論文:KP.2対応コロナワクチンの入院・受診予防効果と持続性

呼吸器内科
最新のKP.2対応ワクチン(2024-2025年シーズン用)の実臨床における初期評価データです。入院予防効果が約49%という結果は、オミクロン株以降の免疫逃避傾向を考慮すれば、重症化予防として一定の評価ができる水準と言えます。特に、呼吸器内科医として注目すべきは高齢者層においても有効性が維持されている点です。接種後90日以上効果が持続するというデータは、冬の流行期をカバーする上で重要な知見となります。ワクチンの効果減衰は避けられませんが、ハイリスク群への追加接種を推奨する根拠となる重要なエビデンスです。
Effectiveness and Durability of the BNT162b2 KP.2 vaccine against COVID-19 Hospitalization and Emergency Department or Urgent Care Encounters in US Adults 米国成人におけるCOVID-19入院および救急・緊急外来受診に対するBNT162b2 KP.2ワクチンの有効性と持続性 Sara Y Tartof, Timothy B Frankland, Jeff M Slezak, Bradley K Ackerson, Laura Puzniak Open Forum Infectious Diseases, 2026; ofag019
背景: (※入力情報が限定的であるため、提供された要旨より構成) KP.2対応ワクチン(BNT162b2 KP.2)の実社会における、COVID-19による入院および救急・緊急外来受診に対する有効性と持続性を評価する必要がある。

研究デザイン: 米国の成人を対象とし、KP.2ワクチン未接種者(<3ヶ月)と比較して、入院および救急科/緊急ケア(ED/UC)受診に対するワクチン有効性(VE)を評価した。

結果: KP.2ワクチンの入院に対するVEは49% [95%信頼区間(CI): 30–63] であり、ED/UC受診に対するVEは45% [95%CI: 35–54] であった(接種後3ヶ月未満)。

結論: 防御効果は接種から90日以上持続したが、ある程度の減衰が見られた。VEは過去のCOVID-19ワクチン接種歴に関わらず、また高齢者においても高く維持された。