注目論文:米国退役軍人におけるRSVワクチン接種率の低さとその格差
呼吸器内科
米国からRSウイルス(RSV)ワクチン接種率に関するリアルワールドデータが報告されました。高齢者を対象としたRSVワクチンは本邦でも接種が開始されましたが、その実臨床での接種率はまだ明らかではありません。この米国退役軍人のデータでは、対象者の接種率が約9.8%と非常に低いことが示されました。さらに、居住地や喫煙歴、社会的要因によって接種率に格差があることも指摘されています。
Low Uptake and Disparities in RSV Vaccination Among U.S Veterans
米国退役軍人におけるRSVワクチンの低い接種率と格差
Hye Sun Kim, Nathan C Lo, W John Boscardin, Elan L Guterman, Sheri D Weiser, Peter C Austin, Salomeh Keyhani, J Daniel Kelly
Open Forum Infectious Diseases, 2025;, ofaf434
https://doi.org/10.1093/ofid/ofaf434
米国退役軍人におけるRSVワクチンの低い接種率と格差
Hye Sun Kim, Nathan C Lo, W John Boscardin, Elan L Guterman, Sheri D Weiser, Peter C Austin, Salomeh Keyhani, J Daniel Kelly
Open Forum Infectious Diseases, 2025;, ofaf434
抄録
このコホート研究は、米国退役軍人において対象者のRSVワクチン接種率が低いことを明らかにした(2023~2024年シーズンで9.8%、2024~2025年シーズン開始後4か月時点で2.7%)。年齢、農村部居住、喫煙者、住宅不安といった人口統計学的および社会的リスク群における格差が認められ、ワクチン接種率向上のためにはターゲットを絞った介入が必要であることが示唆された。
このコホート研究は、米国退役軍人において対象者のRSVワクチン接種率が低いことを明らかにした(2023~2024年シーズンで9.8%、2024~2025年シーズン開始後4か月時点で2.7%)。年齢、農村部居住、喫煙者、住宅不安といった人口統計学的および社会的リスク群における格差が認められ、ワクチン接種率向上のためにはターゲットを絞った介入が必要であることが示唆された。