米国疾病予防管理センター（CDC）の週刊疫学情報レポート「週刊疫病死亡報告（MMWR）」が、トランプ政権による連邦保健当局への「コミュニケーション停止」命令により、60年以上の歴史で初めて予定通りの発行が見送られました。
私も、大変驚きましたし、懸念すべき事態と考えます。

この措置により、2月1日までプレスリリースやSNS、ウェブサイトなどの公的な情報発信が制限されることになりました。CDCの元幹部らは、H5N1鳥インフルエンザなどの重要な公衆衛生情報の周知が遅れることを強く懸念しています。

MMWRは医療従事者や研究者にとって不可欠な情報源であり、発行の遅れは医療実務や学術研究に大きな影響を与える可能性があります。CDC職員は引き続き報告書を作成しており、2月1日以降にまとめて公表される可能性も指摘されていますが、すでに米国感染症学会との共同イベントが中止されるなど、実務レベルでの支障が出始めています。