季節性インフルエンザの診断・治療・予防内服についてのガイドライン

米国感染症学会(IDSA)が季節性インフルエンザの診断・治療・予防内服についてのガイドラインを発表しました。内容は、今までとそれほど変わっていませんので、日常のpracticeを変えるほどではないと思われます。

  • 流行期のインフルエンザが疑われる入院症例は、全例インフルエンザ検査を行う
  • 流行期のインフルエンザが疑われる外来症例は、managementが変わる場合のみインフルエンザ検査を行う(臨床診断でOKということ)
  • インフルエンザ検査は、核酸増幅検査が迅速抗原検査より推奨される(日本の通常の医療機関では、迅速抗原検査のみ施行可能)
  • 抗ウイルス薬は、ノイラミニダーゼ阻害薬を推奨(このガイドライン作成時点で、バロキサビルが認可されていなかったため、推奨には入っていない:米国の専門家の現時点の結論が分からず、残念でした!)

などなど。皆様ご確認ください。

Oxford Academic:Clinical Practice Guidelines by the Infectious Diseases Society of America: 2018 Update on Diagnosis, Treatment, Chemoprophylaxis, and Institutional Outbreak Management of Seasonal Influenza

このサイトの監修者

亀田総合病院
臨床検査科部長、感染症内科部長、地域感染症疫学・予防センター長  細川 直登

【専門分野】
総合内科:内科全般、感染症全般、熱のでる病気、微生物が原因になっておこる病気
感染症内科:微生物が原因となっておこる病気 渡航医学
臨床検査科:臨床検査学、臨床検査室のマネジメント
研修医教育