後期研修2次募集のお知らせ!

後期研修二次募集が始まりました。当科にも若干名空きがありますので、ご興味のある方は是非見学希望を含めご連絡をお待ちしております。

☆ 当科での研修の目標

  1. 幅広い救急疾患に対応できる救急医の育成
    ・ 豊富な症例を経験することによって軽症から重症までさまざまな救急疾患に対応できるER型救急医をめざす。
    ・ 将来的に重症に特化した救命センター、集中治療を中心の救命センター、様々な疾患が集まる二次救急病院などどのような救急センターでも活躍できる救急医をめざす。
  2. 世界に通用する臨床能力を備えた救急医の育成
    ・救急外来診療を中心とした救命救急科、ICU管理を中心とした集中治療科、病棟管理を中心とした総合内科をローテートし、エビデンスに基づいた世界標準の救急医療、集中治療、病棟管理を習得する。
    ・ 海外の臨床医としても活躍できる能力を養う。
  3. 世界にエビデンスを発信するリサーチマインド
    ・ 論文を批判的に吟味することを学ぶ。
    ・ 国内外の学会発表、論文作成の支援を行い、積極的に臨床研究への参加、主導を行い、将来的にはエビデンスを発信することを目標とする。

☆当科について

亀田総合病院は房総半島の南端に位置し、きれいな山きれいな海を眺望出来る風光明媚な人口3万人ほどの小さな鴨川市にあります。当院救命救急センターは、約30万人の診療圏である千葉県南部を広くカバーし、さらに、伊豆諸島を含む太平洋上の洋上救急も担っています。2016年の受診患者数は27,890人(1日平均76人)、そのうち4,834人(1日平均13人)が救急車やヘリコプターなどで救急搬送されています。高齢化の進んだ地域の内因性疾患と交通外傷が多く、さらにスポーツ外傷や動物咬傷など、自然が豊かで観光が盛んな地域特有の傷病者も多く受診します。

☆後期研修の特徴

  1. バランスのとれた救急医になれる!
    世界に通用する臨床能力を備えたオールラウンドな救急医の育成を目指し、全国どの施設でも臨床・研究・教育の三本柱が実践できる救急医を育てる後期研修プログラムです。
    毎日の救急症例の振り返り
    全スタッフで全症例の振り返りを行い、choosing wiselyをモットーに診療の質の改善に取り組んでいます。その中で生まれた臨床の疑問の中から臨床研究の研究仮説を実現する支援を行っています。
    画像診断、治療
    救急専属の放射線科専門医が救急科医局内に常在し、いつでも読影の指導や診療サポートを受けることができ、非常に勉強になります。内因性から外因性疾患まで幅広い読影の知識を身につけられます。希望があればIVRにも参加することができます。
    シニアレジデントデイ
    後期研修医間で救急・集中治療領域の最新のエビデンスやEBMの基本的概念、医学教育学やFD(Faculty development)を学んでいます。
    初期研修医レクチャー
    救急科ローテーターとタッグを組み、全初期研修医に対するレクチャーを行います。症候学を基礎から学び直し、他科との協力をしながら疾患の知識を深めます。
    評価システム
    医学教育やFDの学びを通して、当院救命センターが果たすべき使命を全員で考え、その中でどういった救急科医が望まれ、どのような救急科医を育てたいか常に議論し、当院独自のカリキュラムを作成し、その評価方法(360度評価やcore competencies)の改善に取り組んでいます。
    メディカルコントロール
    当院がカバーする範囲は広いにもかかわらず病院などの医療資源は限られています。当院のみですべての救急患者を対応できることはなく、当院が中心となり、地域の病院と協力・連携し救急体制を整えています。メディカルコントロールに関わることで、地域の救急医療体制を学び、広い視点に立った医療を実践できます。
    病院前救急・災害医療の研修
    当院ではラピッドカーで出動することで病院前救急を学ぶことができ、また、ドクターヘリの研修を受けることもできます。ラピッドカーやドクターヘリで病院前から積極的に医療を行ことで一人でも多くの命を助けることに挑戦しています。また、災害医療にも積極的で茨城の洪水、熊本地震にもDMATを派遣しています。
    研修終了後の進路
    研修終了後の進路は、救命救急、ER救急、小児救急、集中治療などで活躍しています。中には整形外科、形成外科など専門にするものもいますし、開業した人もいます。当院の特徴として海外留学も多く、現在3名が米国で、1名は国境なき医師団で活躍し、更に2名が挑戦中です。
  2. EBM・臨床研究に力を入れている!
    週1回のジャーナルクラブ
    当院臨床研究グループの中心メンバーである当科白石部長の指導のもと、様々臨床の疑問に対してジャーナルクラブを行い、当科全体としての診療のありかたを追求しています。その中で最新の医学情報のupdateだけでなく論文の批判的吟味が出来る能力を習得します。
    英語論文、国内外学会発表
    2017年にはヨーロッパ蘇生学会、アジア救急医学会に合計2名のレジデントが参加しました。2017年には、当センターの医師を筆頭著者とする2編の英語原著論文がAnnals of Emergency Medicine と British Journal of Surgery に相次いでアクセプトされ、他にも共著で8編の英語原著論文がアクセプトされました。希望者は、疫学統計学・科学英語・プレゼンテーションスキルなどの懇切丁寧な指導が受けられます。
  3. 亀田総合病院の強みを生かした研修を!
    各診療科との連携
    救命救急科、集中治療科、総合内科がコアとなり、各専門診療科と連携することによって、質の高い救急医療を行っています。希望によって専門診療科をローテーションすることも可能です。また、患者、その家族のグリーフケアも重視し、緩和ケア科、チャプレン(臨床宗教師)と連携し全人的医療を目指しています。
    外国人医師によるレクチャー
    週に1回のUCSFの外国人医師による症例プレゼンレクチャーがあります。英語による症例検討を通し、米国医療を垣間みることが出来ます。また、留学希望者、海外学会発表希望者には推薦文、自己推薦文、スライドの添削など英語の習熟度に合わせた丁寧な指導を受けることができます。

☆当院後期研修医より

「亀田は敷居が高いイメージがありましたが、部長陣やスタッフ間で相談しやすく、基本的な診療から丁寧に教えてもらえます。論文や英語など全く知識がなくても問題無いです。広く知識を学びたい人や色々なことにチャレンジしたい人は自由度も高くオリジナルの研修が出来るので、とてもオススメです。一緒に南房総の海・山・魚・酒を満喫しながら楽しく研修しましょう!」N.K

少しでも興味を持たれましたら是非見学にいらして下さい。
可能な限りご質問にお答えします。

研修・見学希望がありましたらkouki-kenshu@kameda.jpまでご連絡ください。

なお救急専門医取得後のスタッフや、各専門科研修に入る前に救急診療を経験したい先生、数ヶ月から1年単位での救急研修など将来プランに合わせた研修も受け付けていますので、ご相談ください。亀田総合病院救命救急センターは皆様の多様なキャリアを全力でサポートします。


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このサイトの監修者

亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明

【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科