卒業生からの声:飯塚病院 大竹先生

2023年9月から2024年3月までの半年間、福岡県の飯塚病院から大竹先生が当科をローテートしてくれました!
とても穏やかな人柄で、患者さんに対して常に寄り添う姿勢は我々も見習うべきものがありました。
当科では短期研修も随時受け入れていますので、少しでもご興味のある方は是非ご検討ください!
さて当科での研修に関して感想を頂戴しましたので、以下にご紹介いたします。

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1. 亀田病院の腫瘍内科ローテを選んだ理由を教えてください。
緩和ケア医を志しており、治療期の患者さんの診療を経験したいと思ったからです。他院で研修をしていた際、亀田腫瘍内科OGの先生にお勧めしていただきました。

2. 研修で学びになったこと、得られたことを教えてください。
多様な疾患と、治療フェーズの症例を経験させてもらいました。
その中で、治療と引き際の悩みや、コミュニケーションの取り方、治療中の有害事象への対応などを学びました。

3. 研修で大変に感じたことはありましたか?
治療をしている段階で、患者さんの価値観を掘り下げたり、病気や生活に対する思いを聞いたりすることは大事だと思いますが、日々忙しく、ゆっくり話を聞く時間も気力もなかなか持てないのが実際でした。治療に携わる先生方は、そういった難しい状況とも闘っているということを実感しました。

4. 今後の診療に役立ちそうなことはありましたか?
患者さんががんと診断されてから、どのような経験をして、どのような思いを経て、終末期をむかえるのか、ということが、以前より解像度高くイメージできるようになった気がします。緩和ケア医として仕事をしていく中でも、患者さんそれぞれののキャンサージャーニーを想像したり、理解しようと努めながら関わっていけたらと思います。
また、患者さんのためになることをする、できることをする、ということは、医療者として当たり前のことではありますが、腫瘍内科の先生方の姿勢からそのことを強く感じ、自分もそうあろうと改めて思いました。

5. どのような人に当科での研修をおすすめしたいですか?
緩和ケア医を志す若手医師にも、ぜひお勧めしたいと感じました。特に、自分のような治療科のバックグラウンドがない人には、他で得難い経験になると思いました。

6. 最後に、先生の今後の意気込みをどうぞ!
緩和ケア医として、病気にまつわる様々なつらさを抱えた患者さんや家族を、傍で支えられる医師になれるよう、今後も精進していきます。
診療科全体が非常に忙しい中、自分の研修のためにたくさんの時間と労力を割いてくださり、ありがとうございました。半年間で、腫瘍内科の皆さんや、関わっていただいた病院スタッフの方々からいただいたご恩、そして患者さんからいただいた経験は、自分がこれから関わる患者さんや後輩に還元したいと思います。
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このサイトの監修者

亀田総合病院
腫瘍内科部長 大山 優

【専門分野】
がんの包括的医療、病状に応じた最善の治療の選択と実践