ハゼ釣り

今日は秋分の日の振り替え休日。世間では2連休が3連休になって、「ハッピーマンデー」ってやつなんだそうですが、私の場合、土曜日に外来があるので土日の連休がないうえに、月曜日も外来なので、祝日になってしまうとそのしわ寄せでかえって忙しくなってしまうため、正直なところ「アンハッピー」だなと思っている古澤です。


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気持ちいい天気だな、と思っていると急に曇ってきて、雨がパラパラ。最近の天気予報のキーワードは「大気が不安定・・・」。毎日のように聞きますね。今朝がたは雨音で目が覚めてしまうくらいでしたが、夜が明けるとスッキリ。ところが昼頃にはまたにわか雨。
にわか雨が止んだら、こんなのが飛んできました。ものすごいスピードで羽ばたいてホバリングしながら細いストローのような口で花の蜜を吸います。ハチドリのような蛾、ホシホウジャクです。そっくりなのにクロホウジャクというのがいるそうですが、私には違いがわかりません、間違えていたらごめんなさい。蛾だから夜に飛ぶ、と思ったら大間違い、こいつは昼行性です。


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本業(?)の方は調子が今一歩でかけてはバラシ、かけてはバラシ。先週に連休で2連勝後、今日まで3連敗です。
気分を変えて、加茂川にハゼ釣りに行ってきました。奥に見えるのは亀田医療大学です。うちのガキども二人を連れて行きました。次から次によく釣れて、私はほとんど餌付け、魚はずし係でしたが2時間で70匹くらいと子供たちだけにしては好調でした。


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こんな感じ。よく見ると、かわいい顔してるんだよね。
スーパーなどでは手に入りませんが、江戸前では高級魚です。てんぷらは旨いです。私はキスよりハゼの方がクセがなくフワッとしておいしいと思います。鴨川では、その辺の川の河口近く、どこにでもいて手軽に釣れます。


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釣ったハゼにうち、大きめのものは夕飯のおかず、てんぷらにするために息子に開いてもらいます。
生き物を殺すことには賛否があると思いますが、私は子供にも、食べる分は感謝していただけ、と教えています。刃物の扱いもたどたどしいですが、やらなければできるようになりません、少しくらい手を切ったって死にはしません。
手術の教育も同じです。やらなければできるようにならない。でも、手術でケガをするのは術者ではなく患者さんです。患者の安全を担保しつつ、若手を教育する、いつも頭を悩ませています。
小さめのものは、正月の甘露煮用に私が「ツボ抜き」という方法でえらとワタを取りました。


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甘露煮用はこんがり焼いて、天日で数日干してカラカラにします。ワタを取るときに通常通りにお腹を割くと、煮た時に頭が取れやすくなってしまうんです。正月用なので頭が取れちゃうのは縁起が悪いのでお腹を割かずに鰓と内臓を取ります。200〜300匹くらい貯めて、年末に甘露煮を作ります。


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これはクロダイの子供、「チンチン」といいます。変な名前ですが、ハゼ釣りで時々掛かります。クロダイは、チンチン―カイズ―クロダイと名前が変わります。出世魚です。研修医のみんなも頑張って「出世」してね。

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍