第4回:インプラント治療に必要な検査:CT

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デンタルインプラント治療は手術によって骨の中にチタンのネジを入れます。高い成功率を誇る確立された治療方法でありますが、残念ながら骨になじまないことや長持ちしないことがあります。デンタルインプラントを入れる部位の骨の状態を正確に把握できていない場合、それが成功率を下げる要因の一つとなります。骨の状態や構造は歯を抜いた後に変化します。骨が痩せて幅が狭い場合や高さが少ない場合は長期的に歯を支えるのに不十分なことがあります。

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通常のレントゲン写真だけではなく、CTを撮影することによって術前に顎の骨の立体的な構造、骨の内部にある神経や血管の走行、さらにインプラント埋入予定部位の周囲の組織の状況が事前に明らかになります。当院のCTは医科用のCTであり骨の状態の解析に長けています。

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さらにデンタルインプラント専用のシュミレーションソフトを使用することによって立体的なデータを作製することができます。その結果を用いることで患者さんが自分の骨の状態を目で見えるようにすることで、手術の説明がよりわかりやすく、より納得いただけるように努めています。治療を受けるか否かに関わらず撮影費や診断費のご負担はいただきますが、最初に細かく解析した診断を提示し、相談することで歯科医師も患者さんも納得した上で治療がスタートできます。

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文責:歯科口腔外科 松田博之
◎インプラント治療をご希望の方は
松田博之医師をご指定ください。

このサイトの監修者

亀田総合病院
歯科口腔外科医長 松田 博之

【専門分野】
口腔外科、インプラント