救急 X 小児科レクチャー 〜Dr.美里の小児救急コラボレクチャー -けいれん- 〜
救急経験のある小児科美里Dr.による小児救急レクチャー。
シームレスな診療を目指す救急科と小児科のコラボレーション企画ということでレクチャーを開催しています。
遠隔デバイスを使って最低限の人数内でオンラインでのレクチャーを行なっています。
質の高い診療を行っている各専門科と繋がることができる、それも亀田ERの強みです。
<レクチャーミニポイント>
- けいれんがくるよ!と言われたら「体重・けいれん既往・抗てんかん薬内服歴・基礎疾患(発達障害、知的障害、重症心身障害の有無)」を確認。
- ミダゾラム静注(0.1mg/kg/回)、筋注(0.2mg/kg)の量を覚えよ。
- 生後6ヶ月未満、5歳以上の有熱性の痙攣はFirstで熱性痙攣は疑いにくい
- 単純型、複雑型を区別せよ。以下1つでもあれば複雑型。
(焦点性発作の要素、15分以上持続する発作、24時間以内に複数回反復する発作) - 単純型の髄液、血液、画像、脳波検査は必須ではない。
- 観察研究でも髄液検査の有用性は下がっている。
- ダイアップの投与はルーチンでは不要。ただ亀田はアクセス難なので入れることが多い。
- ダイアップは0.4-0.5mg/kgで投与。8時間後に再投与。
- 翌日小児科外来フォローを入れましょう。複雑型は入院を。
Tag:
このサイトの監修者
亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明
【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科