亀田メディカルセンター｜亀田総合病院　麻酔科

担当：渕野、杉山先生

Effect of Intraoperative Low Tidal Volume vs Conventional Tidal Volume on Postoperative Pulmonary Complications in Patients Undergoing Major Surgery
A Randomized Clinical Trial , JAMA. 2020; 324(9): 848-858

人工呼吸器の設定が1回換気量6ml/kgと10ml/kgの場合で比較すると、術後の呼吸期合併症において有意な差はない。
近年、呼吸期合併症を減らすために6-8ml/kgの低1回換気量が推奨されており、当院でもその設定で管理している麻酔科医が多いですが、それに一石を投じる論文でした。
重要なのは換気量よりもdriving pressureなのではないかといった意見や、従来の高換気量でも術後呼吸期合併症で困ったことはないといった意見等、有意義な議論ができました。

渕野先生、杉山先生、お疲れ様でした！

亀田総合病院　麻酔科　寺尾 英梨奈