亀田総合病院 呼吸器内科

第49回日本呼吸器内視鏡学会学術集会 参加報告

学術活動

2026年6月25日、26日に熊本城ホールで開催された第49回日本呼吸器内視鏡学会学術集会に、亀田総合病院から参加いたしました。

 

今回の学術集会のテーマは「気管支学に精を入れよ!」でした。呼吸器内視鏡は、肺癌診療、感染症診断、びまん性肺疾患の評価、気道異物や気道狭窄への対応など、呼吸器診療の幅広い領域で重要な役割を担っています。会期中は、診断技術の進歩に加えて、安全な手技の実践、気道インターベンション、トラブルシューティングなど、日常診療に直結する多くのテーマについて活発な議論が行われました。

 

なかでも、喀血に対する内視鏡的治療と血管内治療に関するレクチャーは非常に実践的で印象に残りました。EWS、止血手技、BAEの使い分けだけでなく、出血時の気道確保、器具選択、合併症への備え、外科治療へ移行するタイミングまで体系的に学ぶことができました。喀血を止めることが患者さんのQOL改善に直結するという視点も、日常診療を考えるうえで大変重要だと感じました。

 

亀田総合病院からは、発表3件、座長2件の参加がありました。気道異物に対する軟性気管支鏡や硬性気管支鏡を用いた対応、難治性続発性気胸に対するEndobronchial Watanabe Spigot、EWS、を用いた気管支充填術など、実臨床での判断や多診療科連携が重要となるテーマについて発表が行われました。

 

また、座長としても、気道インターベンションや気管支鏡検査・治療におけるトラブルシューティングに関するセッションに参加いたしました。これらの領域では、症例ごとの状況判断、使用するデバイスの選択、合併症への備え、外科や救急・集中治療領域との連携が重要であり、各施設の経験を共有することの意義を改めて感じました。

 

学会では、全国の先生方の発表を通じて、呼吸器内視鏡診療の奥深さと、日々の臨床疑問を学術的に発信することの重要性を再認識しました。今回得られた学びを、今後の診療、教育、研究に生かし、より安全で質の高い呼吸器診療につなげていきたいと思います。

 

第49回日本呼吸器内視鏡学会学術集会
開催日:2026年6月25日、26日
会場:熊本城ホール

 

亀田総合病院関連の発表・座長

 

ポスター発表
・山本成則:イカ大片による気道異物を複数科で連携し軟性気管支鏡下で摘出した一例
・川上博紀:硬性気管支鏡下摘出が有用であったブリッジ気道異物の1例

一般口演
・山路創一郎:難治性続発性気胸に対するEndobronchial Watanabe Spigot、EWS、を用いた気管支充填術の治療成績の検討

 

 

座長
・伊藤博之:一般口演17「気道インターベンション③」
・伊藤博之:シンポジウム10「ナイトメアセッション、内科、気管支鏡検査・治療におけるトラブルシューティング②」