発生頻度と傾向

    くも膜下出血の発症は人口10万人に対し10~20人といわれてきました。
    しかしこれは地域によって大きく異なります。
    若い方がたくさん住む都会では発症する方が少ないため頻度は低く、逆に高齢者が多い地域では発症頻度は高くなります。
    秋田県のデータでは、男性は60才台に、女性では70才台にくも膜下出血発症のピークが訪れます。
    今後「団塊の世代」がこのくも膜下出血発症の年代に入りますので、くも膜下出血は増加すると考えられています。


    くも膜下出血発症率

    ※男性は60歳台に、女性は70歳台にくも膜下出血の発症がピークを迎えます。
    高齢化はくも膜下出血の発症を増加させます。

    年齢別推計人口

    ※今後高齢化する団塊の世代は年を追うごとにくも膜下出血発症のピークに近づいてきます。
    今後くも膜下出血は増加することが予想されます。


このサイトの監修者

亀田総合病院
脳神経外科、脳血管内治療科 主任部長

【専門分野】
脳卒中の外科治療、脳血管内手術、脳機能解剖学、脳循環代謝学、脳動脈瘤に対する血管内手術、頚動脈ステント術、脳血管奇形、硬膜動静脈瘻、脳動静脈奇形、脊髄血管奇形、顎顔面血管腫