Predictive ability and interobserver reliability of computed tomography findings for angioembolization in patients with pelvic fracture.

骨盤外傷の止血のために動脈塞栓術を行うか否か、多くの外傷医は造影CTの所見に重きを置いています。しかし、直ちに動脈塞栓術を行うべき所見と最も信じられている「造影剤の血管外漏出像」ですら感度が不十分な所見であることはすでにわかっています。

この研究は、骨盤の筋肉内血腫と後腹膜血腫の厚さにも着目して、その動脈塞栓術の予測精度と検者間一致率を検討した、後ろ向き観察研究・診断精度研究です。しかし、予測精度と検者間一致率の両者とも十分に高いCT所見は残念ながら無かった。骨盤骨折の治療選択は時に難しく、この研究の結果と外傷医の実感は一致します。

白石部長が2nd & Corresponding authorとして著者に入っています。

Predictive ability and interobserver reliability of computed tomography findings for angioembolization in patients with pelvic fracture.


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このサイトの監修者

亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明

【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科