亀田QQ卒業生インタビュー vol.2

亀田でのTeacher of the Year Awardを2年連続受賞し、研修医の熱いメンターである野田先生からメッセージをいただきました。

野田剛(卒後11年目)

近況報告:
後期研修の3年を南房総にある亀田総合病院救命救急科で、また2014年4月から2017年3月まで亀田総合病院の関連病院である安房地域医療センター救急科に勤務していました。
亀田総合病院救命救急科での研修内容に関しては、vol.1の北井先生が詳しく記載してくれましたので、ご参照いただければと思います。(https://www.facebook.com/kameda.ccmc/posts/345724169173851)

そこでの経験は現在も医師としての礎となっていますが、一番の財産は、志の高い素晴らしい人達との出会いと、地域全体を見る力を養えたことです。その後、数年の放浪後、安房地域医療センターで研修医教育に従事しました。
安房地域医療センターは、館山市にある150床規模の急性期病院で、年間25,000人、救急車2,500-3,000台程度の救急患者さんを受け入れており、救急科単独で月に2-3人の亀田初期研修医がローテートしています。
教育で大事にしていたのは、professionalとして、目の前の一人の患者さんに向き合う力、チームマネージメント、そして日本・世界を変えるという情熱、それを育みながら、世界を変える仲間としてともに成長し、今後医師としてだけでなく、一人の人間として幸せを感じて生きられるように、寄り添うことでした。詳細については、亀田メディカルセンター研修医募集サイト「医学生の皆さんへ」をご参照いただけば幸いです(https://www.kameda-resident.jp/junior/message/expectation10.html)。

実際の研修も、ホームページに書いてある内容とほぼ変わらなかったと思いますが、日々の臨床や毎日数時間にも及ぶ泣き笑いの振り返り、中間振り返り、最終振り返りを通じ、僅か1~2か月の間に、知識や技術のみでなく、Professionalとしての態度も急速に身につけ、別人のように輝いて巣立っていく姿を見ることは非常に幸せでした。おかげさまで、亀田メディカルセンターの研修医教育に携わった医師で最も優れた指導医に贈られるTeacher of the Year Awardを2015年度、2016年度に授与していただきましたが、最も嬉しかったことは、卒業生たちが「世界を変えます!」と言って真顔で飛び立っていくことです(笑 そして、それが真実であることを、私は誰よりも確信しています。今も、卒業生が頑張っている話を聞くと、一人涙しています。世界を変える彼らと出会えたことだけでも、自分が医師になって良かったと思っています。

現在は、育児とのバランスがとりやすい環境に移り、留学準備をするはずでしたが、新しい分野の勉強や、病棟立ち上げなどを通じての組織運営、また10年・20年後に訪れる未曽有の高齢社会を見据えて急性期・回復リハ期・慢性期に区切らない連続的な医療に興味を持ち、少し足を踏み込みそうになっています。
研修医の先生方の中には、研修先に非常に悩まれている方がいると思います。人生は、一つの出会いで大きく変わります。南房総には、世界を変えようとする新進気鋭の人材が各科におり、そのもとに毎年志しの高い研修医が全国から集います。そこでは、今後どの分野に行っても、自身で道を切り開ける確かな力と地域・日本・世界を見据えた広い視野を養え、そして最高の仲間たちとの出会いが待っています。

自分自身が自分の人生に満足できるか、それが一番大事だと思います。南房総では、きっとそう思える時間が過ごせると確信しています。そして、そこで学んだものをもって、日本中に、世界中に羽ばたき、世界を変える同志が増えることを楽しみにしています。

"Change the world, but more important, be happy!!"

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このサイトの監修者

亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明

【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科