QQ Resident Lecture「Dr.まいまいのちゃんとさわって 〜壊死性筋膜炎と形成外科研修で悩むこと〜」

今回のテーマは「ER X 形成外科」
形成外科志望の松原先生が、壊死性筋膜炎/蜂窩織炎/骨髄炎のまとめと感染した創部の採取方法、褥瘡を見たら?などの研修医で悩むtopicを解説してくれました。

今回は監修として、形成外科美原先生と感染症科黒田先生からも助言をいただき、コラボレーションすることが出来ました。
美原先生は当日も参加くださり、研修医の質問にも答えてくださいました。

〜tipsまとめ〜
壊死性筋膜炎の診断でLRINECscoreの有用性はイマイチ
CTでの診断も感度89%特異度93%で微妙か、形成外科として所見がある際の手術範囲の決定などに必要
検体採取でやりがちなスワブで表面をこするはNG
褥瘡を見たら、表皮が残っていれば摩擦軽減でポリウレタンフィルムを考慮、程度によってゲーベン(ケミカルデブリドマン)、ユーパスタ(浸出液吸収)、フシジン(湿潤環境)を用いる

調べるうちに壊死性筋膜炎をエコーで判断する文献(意外に感度特異度高い)やESICM2018でMRIを撮像してしまうというpracticeの報告もあり、今後壊死性筋膜炎の診断はどうなっていくのかも気になりました。

〜QQ Resident Lecture〜
救命救急科レクチャーとして、月に1回、シニアレジデント監修の2年目研修医による参加型レクチャーを行なっています。
前半はERで必須な症候レクチャー、後半はACLSや外傷のシミュレーションを開催予定です。
屋根瓦式に皆で楽しく、Free Wiwiに学んで、救急に強くなることを目的にレクチャーをしています。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明

【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科