KAMEDA ER シミュレーションレクチャー:呼吸異常シナリオ
亀田ERでは月に2日、Dr.Ns.合同のシミュレーション教育をしています。
教育の個別化、急変対応への強化、多職種連携、医療・看護の質の担保を目的としています。
今回はBの異常への対応シリーズとして肺炎患者の急変を想定しました。
今回経験したT先生は円滑に診療を行い、無事にICUまで入室できました。
具体的な勉強ポイントとしては以下の通りでした。
- 呼吸困難、Bの異常のカードを引けたかどうか
→肺炎でしょ、と入る研修医も多い中で適切な症候のアプローチができる - NHF、NPPVや気管挿管の適応
→具体的な禁忌や適応を考慮して選択できるか - 実際の気管挿管の薬剤選択や挿管方法
→挿管困難予測因子や挿管困難であった場合の挿管や薬剤選択ができる - 挿管時に血圧が下がった際の対応
→実際に挿管した後のリスクマネジメントまで想定した挿管をする
T先生からはいざ頭ではわかっている対応、薬剤でも具体的に動くとなると迷う部分もあり勉強になったとのことでした。
上級Ns.は新人Ns.に対してDr.の指示した薬剤を理解したり、挿管介助などのfeedbackを受けたり、Dr.にも指示出しの的確さをアドバイスしていました。
スタッフからの360度評価でも高評価のT先生は非常にうまくコミュニケーションを取りながら、診療することができました。
今後も様々なシミュレーションを用意しているので、初期・後期教育や救急センター全体の教育のbrush upを目指しています。
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このサイトの監修者
亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明
【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科