ERひとりでできるもん〜整形ver.〜:第3回 肩・肘周辺の外傷診療 by 高田Dr.
本日は整形外科ベストティーチャーにも選出された人気ドクターである高田先生によるレクチャーでした。
筋肉あり、笑いあり、そしてボディビルありの楽しくあっという間の45分でした。
脱臼整復やエコーなど実技指導もあり、満足度は高かったようです。
以下、tipsの一部を紹介いたします。
・ERひとりでできるもん整形ver.について
今年度から亀田ERと整形外科でタッグを組み、より整形疾患に強いER診療を目指すべく月に1回レクチャーを開催しています。
対象は救急での整形疾患に強くなりたいジュニア・シニアレジデントです。毎週第4火曜開催、診療科を問わず誰でも歓迎です!
〜 Tipsの一部 〜
- 適切な初期対応をするために必要な評価
→受傷形式の評価、身体診察による評価、機能解剖を考慮した評価 - 鎖骨骨折の固定
→近位:クラビクルバンド+三角巾(胸鎖乳突筋により上方転位) 遠位:三角巾(烏口鎖骨靭帯、三角筋による下方転位) - 鎖骨部を痛がっているのに骨折がない
→左右差を見て肩関節脱臼を想起せよ - 上腕骨骨折のスカプラY、軸位撮影の意味を理解せよ
→スカプラY:脱臼の確認、肩甲骨病変の確認、烏口突起骨折の確認 軸位:骨頭骨折、小結節の評価、関節窩の評価
→肩関節を挙上できない場合はスカプラYで - 上腕骨骨折の緊急性を理解せよ
→腋窩神経麻痺(感覚低下=支配を覚えておく、筋力低下) 動脈閉塞 - fat pad signはXpだけでなくエコーが有用
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このサイトの監修者
亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明
【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科