当科の特徴

当科では豊富な症例数により研修医の研鑽は元より、臨床研究の発展にも繋げています。また、麻酔科の役割を手術室に限定せず、さまざまな手術室外での全身麻酔・鎮静(NORA)に対応しています。そして、積極的に麻酔専従の看護師・臨床工学技士と医師がタスクシェアすることで、それぞれの特性を活かしより質の高い医療を提供しています。

麻酔科専攻医研修施設

当科は日本麻酔科学会の麻酔科認定病院の資格を受けており、専門医機構専攻医研修プログラムの基幹施設です。2022年の総手術症例数は13,000例(亀田クリニックを含む)を超えており、そのうち麻酔科管理症例数は8,000件程度です。手術室数はクリニックに5室と病院に23室で合計28室が稼働しています。Mitral ClipやTAVIなどのインターベンションをはじめ、胸部心臓外科、産科麻酔、脳外科麻酔、小児麻酔など全科の麻酔管理を行っています。神経ブロック用エコー、経食道心エコー、手術室モニターを初めとし麻酔関連器具も最新の機器を揃えており麻酔科医にとって非常に働きやすい環境になっています。専攻医のプログラムは米国の様式で行っており、各専門分野をローテションしています。新麻酔科専攻医制度にいち早く対応し、基幹研修病院である当院は豊富な症例を持つため、当院のみで麻酔科専門医の受験資格に必要な麻酔症例を得る事ができます。また、心臓血管麻酔専門医認定施設、ペインクリニック専門医認定施設、集中治療専門医研修施設に認定されており、麻酔専門医に加えてさまざまなサブスペシャリティの専門医を取得することができます。

臨床研究

当科では大学病院に負けないほど臨床研究に力を注いでおります。興味のある人には専攻医からでも小規模な研究プロジェクトを持ってもらい臨床と並行して研究の指導も行っております。定期的なリサーチミーティングに加えて統計学、臨床研究のデザインの仕方、英語論文の書き方などの講義を行うことで、科全体に研究マインドが広がっています。

海外交流

当科では米国に臨床留学を目指している人を応援しています。米国のいくつかの施設と深密な交流があり、当科を通じて施設見学へ行く人、将来米国のレジデントを目指す人、さらには臨床医のポジションを獲得した人もいます。定期的に海外の指導医を招いて臨床指導を行ってもらっています。また、海外からの修練医を積極的に受け入れるなど、積極的に海外交流を図っています。