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チーフレジデントからのメッセージ

活動報告

自分のこれまでの道のり

 2026年度、亀田総合病院麻酔科のチーフレジデントを務めています専攻医4年目の光石清人と申します。私は大学を卒業後、当院の初期研修プログラムを修了し、そのまま麻酔科専門医研修プログラムに進みました。

 専攻医1 年目のころは、当科特有の「強化月間」の中で麻酔の様々な基礎を身につけました。当院で行われる年間約 9000件を超える麻酔管理下の手術には、心臓血管外科、胸部外科、脳神経外科、小児外科、産婦人科などの専門医取得に必要な症例に加え、肉腫科や口腔外科、スポーツ医学科、血管内治療科、循環器内科といった他院では経験が難しい貴重な症例も含まれます。このように豊富に恵まれた環境において、麻酔科専従看護師や臨床工学技士のサポート体制のもと、短期間で特定の分野の経験を効率よく積み上げられる環境が整っています。私の場合は専攻医1年目を終了した段階で症例数は440件に達し、麻酔科専門医に必要とされる必要経験症例数をほぼ全て満たしていました。

 専攻医2年目から3年目にかけては、院内外で様々な研修を行いました。麻酔科と深く関わる集中治療科、救急科、緩和ケア科、ペインクリニックをローテートし、関連病院では小児麻酔を3か月間集中して経験しました。また、生理機能検査室で経胸壁心臓エコーの評価方法について技師から詳細な指導を受けたり、当院の情報システム部で、麻酔科用のアプリケーションの開発に携わったりするなど、自分の興味に合わせて多彩な研修に取り組んできました。

 専攻医4年目となった現在は、日々の麻酔業務を行う一方、時には1日に50件近い当院の手術室全体の運営をコーディネートする研修を行っています。また、チーフレジデントとして、他の専攻医たちの様々なスキル向上を図る環境整備にも取り組んでいます。

 当科の麻酔科専門医研修プログラムは、米国の卒後医学教育認定機関ACGME の国際部門によるACGME International(ACGME-I)の認定を受けた国内で初めてのプログラムとなりました。この認定の最大の特徴は、専門研修内容を「マイルストーン」という基準にそって構築することです。興味深いことにこの認定を受けるにあたって、当科での研修方法に大きな変更は必要ありませんでした。それは当科でのこれまでの取り組みが、既に世界基準であったことの証と言えるでしょう。

麻酔科+αのキャリアを実現する環境

 当科では麻酔科医としての育成にとどまらず、「麻酔科+α」の分野で個々の能力を最大限に発揮できる環境を提供しています。「個々の強みを活かし、麻酔科全体としてのレベルを向上させる」、これこそが当科の最大の特徴であり、私がチーフレジデントを拝命した際に、最も大切にしたいと考えた理念でもあります。

 私は高校卒業後、一度工学部に進学してから医学の道を志しました。その中で「医療現場のニーズとシーズの架け橋となること」が、自分の医師としての使命ではないかと考えるようになりました。自分が初期研修医だったころ、麻酔の幅広い守備範囲や奥深さに魅了されたことは言うまでもありません。加えて、手術室という多くの診療科と関わるこの環境は、医療現場の様々なニーズをくみ取りやすいと考えたことも麻酔科を選んだ大きな理由の1つです。

 昨今、生成AIの登場と発展により、医療現場での情報収集や管理の効率性は飛躍的に向上しました。一方で、日々の診療の中で「もっと効率的にできないか」と感じる業務が少なくないのも事実ではないでしょうか。自分が情報システム部へのローテートを志願したことも、こうした課題意識からでした。その結果、生成AIと新しいデータベースを用いて術前外来の予習カルテを作成するアプリケーションを開発しました。このツールは現在1日30件近い当院の術前外来の効率化に大きく寄与し、スタッフの「こんなものがあったら良いのに」という希望を具現化した成果です。これにより麻酔科全体の業務環境が向上し、結果的に本業である麻酔業務に集中できる要因のひとつとなりました。時代の変化に柔軟に対応し、進化を追求していくこと。これこそが当科最大の特徴であり、私たちの目指す方向性です。

最後に

 当科での研修は、国内外で活躍できる確かな技術と広い視野を育むとともに、個々人のキャリア目標を実現するための支援が充実しています。
  • 麻酔科医として日々成長したい
  • 麻酔科+αの知識やスキルを身につけたい
  • 世界を舞台にキャリアを展開したい
そんな目標を持つ方には、最適な環境が揃っています。興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆さまにお会いできる日を楽しみにしています!
専門医研修プログラム:
https://www.kameda.com/depts/anesthesiology/recruit.html
文責 2026年度麻酔科チーフレジデント 光石清人