専攻医勉強会レポート(オピオイド)
勉強会
担当:加納先生
参考文献:Miller’s Anesthesia 第22章
当科では主に専攻医を対象に専門医試験に向けて勉強会を開催しています。
今回はオピオイドに関する講義が行われました。基礎から臨床応用まで幅広く整理され、日常診療に直結する内容でした。
オピオイド総論
- 天然、合成、内因性の3種類
- 内因性オピオイド(β-エンドルフィン、エンケファリン)
- オピオイドと麻薬は同義ではない
- 投与経路:静脈内、経皮、硬膜外、くも膜下
痛みの伝導路と受容体
- 上行路と下行抑制系
- μ・δ・κ受容体が鎮痛に関与
- Giタンパク質を介した鎮痛機序
手術室で頻用されるオピオイド
- モルヒネ:遅発性呼吸抑制に注意
- フェンタニル:高力価
- レミフェンタニル:半減期3〜5分、臓器機能非依存性代謝
- ペチジン:シバリングに有効
- OIHに注意
代謝
- 主に肝代謝(腎機能も影響)
- 経皮フェンタニルは高体温で血中濃度上昇
相互作用
- MAO阻害薬+ペチジン:セロトニン症候群
- CYP3A4、CYP2D6の遺伝子多型
オピオイドスイッチング
- 術前使用薬は継続
- 不完全交差耐性に注意
- 経口→静注では減量が必要