アブダビでの麻酔科研修4週間:海外で働く可能性を実感した経験
活動報告
「日本では稀な症例が、日常的にある」
そんな環境で4週間過ごしてきました。
そんな環境で4週間過ごしてきました。
Cleveland Clinic Abu Dhabi(CCAD)での麻酔科研修は、多国籍のスタッフに囲まれながら、普段の臨床とは全く異なる経験の連続でした。英語には不安がありましたが、振り返ると「行ってよかった」と強く思います。迷っている方には、ぜひおすすめしたいです。
なぜ行ったのか
CCADを知ったのは、同施設の専攻医が亀田に研修に来ていたことがきっかけです。日本では稀な移植の症例が豊富であることを知り、見学に誘っていただきました。英語、手続き、費用といったハードルはありましたが、最終的には当科部長の後押しもあり、挑戦することを決めました。
実際どうだったか
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症例のインパクト
週に3日ほど脳死移植が行われており、その頻度にまず驚きました。隣国のサウジアラビアから胸部外科チームが到着するまで執刀が始まらないこともあり、医療のスケールの違いを実感しました。 -
手術室運営および麻酔管理の違い
患者は手術当日に来院し、術前室で点滴を確保された後に待機します。麻酔科医は診察と同意書取得を行い、その後患者とともに手術室へ移動します。術後は麻酔後ケアユニット(PACU)へ搬送し、そのまま次の患者が待つ術前室へ向かうという流れでした。
同意書はすべて電子化されており、タスクシフトと効率化が徹底されている印象を受けました。また、多国籍のスタッフが常に働く環境で、院内には英語とアラビア語の通訳が常駐している点も特徴的でした。
一方で、麻酔管理そのものに大きな違いはなく、日本で習得した知識と技術でも十分に対応可能であると感じました。実際にスタッフから「一緒に働こう」と声をかけていただく場面もあり、海外からの医療者を受け入れる寛容な雰囲気を実感しました。 -
教育環境
定期的に早朝の勉強会が開催されており、そこでは活発なディスカッションが行われていました。さらに、専攻医には週に1日の研究日が設けられており、学術活動を支援する体制が整っていました。こうした環境から、教育に対する意識の高さを強く感じました。
英語のリアル
スタッフの多くはヨーロッパやインドなど、英語を母語としない国から来ており、ゆっくり話してくれるため理解しやすかったです。また、アブダビでは日常的に英語が使われており、生活する上で大きな不自由はありませんでした。
印象に残ったこと
肝移植の麻酔を見学したときのことです。外科医の手の動きには一切の無駄がなく、次々と脈管を吻合していく様子は圧巻でした。手術中は麻酔科と外科が頻繁にコミュニケーションを取り合い、終始和やかな雰囲気が保たれていました。そして手術が無事に終了したとき、その外科医は「麻酔が良かった」と麻酔科医を称賛していました。自分の役割を果たすだけでなく、互いを認め合う。一流のチームとはこういうものなのかと、強く印象に残っています。
行ってよかった理由
- 視野が大きく広がった。
- 日本で身につけた技術でも十分に貢献できると感じた。
- 海外で働くことを現実的な選択肢として捉えられるようになった。
世界への扉は、思っているよりも身近に開かれていると感じました。
その他情報
研修期間は4週間でした。
応募は専用サイトから必要書類をアップロードする形式で、推薦状や雇用証明など提出書類は比較的多い印象でした(開始の8週間前までに提出が必要との案内でしたが、余裕をもって準備することをおすすめします)。
英語については、完璧である必要はありません。実際の現場では非ネイティブ同士のコミュニケーションも多く、十分対応可能でした。
滞在は紹介してもらったホテルで約20万円程度。これに加えて航空券と食費がかかります。スタッフは非常にフレンドリーで、困ったときには気軽に相談できる環境でした。
応募は専用サイトから必要書類をアップロードする形式で、推薦状や雇用証明など提出書類は比較的多い印象でした(開始の8週間前までに提出が必要との案内でしたが、余裕をもって準備することをおすすめします)。
英語については、完璧である必要はありません。実際の現場では非ネイティブ同士のコミュニケーションも多く、十分対応可能でした。
滞在は紹介してもらったホテルで約20万円程度。これに加えて航空券と食費がかかります。スタッフは非常にフレンドリーで、困ったときには気軽に相談できる環境でした。
最後に
チャンスが巡ってきたとき、迷っているなら飛び込んで組みてください。今しかできない経験かもしれません。
今回の研修にあたり、快く受け入れてくださったCleveland Clinic Abu Dhabiのスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。温かく迎えていただき、非常に学びの多い時間を過ごすことができました。
また、この機会を後押ししてくださった植田先生を始め、送り出してくださった当科の皆様にも心より御礼申し上げます。
今回の研修にあたり、快く受け入れてくださったCleveland Clinic Abu Dhabiのスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。温かく迎えていただき、非常に学びの多い時間を過ごすことができました。
また、この機会を後押ししてくださった植田先生を始め、送り出してくださった当科の皆様にも心より御礼申し上げます。
こんな人におすすめ
- 英語に不安はあるけれど、海外で働くことに少しでも興味がある。
- 移植麻酔に興味がある。
- 砂漠を見たい。ラクダに乗りたい。
- ドバイのブルジュ・ハリファ(世界一の高さを誇るビル)に登りたい。