新着記事

40代転科から麻酔科専門医取得までの道のり

資格試験対策
昨年末に実施された麻酔科専門医試験に、当科から2名が受験し見事合格しました!
今回はもう1つの合格体験記をご紹介します。当科の多様性を象徴するストーリーです。

同期による模範的な合格体験記の後に続く形となり恐縮ですが、やや異なる経歴から専門医を取得した一例として紹介します。

もともとは脳神経内科専門医として勤務していましたが、40代で麻酔科へ転科しました。研究留学先であったUniversity of Iowaにおいて帰国命令を受け、それを辞退した結果、職を失うという状況に至りました。そのような中で「一緒にやらないか」と声をかけていただいたのが、現在の麻酔科主任部長でした。この一言を契機に、麻酔科医としてのキャリアを再出発することとなりました。

専門医試験対策として特別な方法を用いたわけではありません。中心にあったのは、組織としての支援体制です。春から夏にかけては、毎朝のカンファレンスで口頭試問が行われ、多人数の前で回答する機会を重ねました。適切に答えられない経験も含めて、臨床判断力と精神的耐性の双方が鍛えられました。夏以降は、指導医による週1回の模擬口頭試問が実施され、本番に近い緊張環境に慣れることができました。筆記試験については、過去問題の反復学習を基本とし、理解の定着を図りました。

試験当日は独特の緊張感がありましたが、開始後はこれまでの準備をそのまま発揮することに集中しました。その結果、全設問に対して時間内に解答することができました。

現在は、麻酔科医長として勤務しています。また、内科医としての経験を背景に、Surgical Co-Management(SCM)(https://www.kameda.com/pr/anesthesiology/s_np.pdf )にも取り組んでいます。これまでの経歴は一見すると回り道に見えるかもしれませんが、現在の臨床において重要な基盤となっています。

最後に、年齢や経歴に関わらず、適切な環境と支援体制があれば専門医取得は十分に可能であると考えます。当科では、チーム全体で受験者を支援する文化があり、そのことが近年の高い合格率につながっていると感じています。キャリアチェンジを検討されている方は、ぜひ一度見学をご検討ください。