医療法人 鉄蕉会 亀田総合病院(千葉県鴨川市、院長:亀田信介)では「ウロギネセンター(女性骨盤底外科センター)」開設を記念して、骨盤臓器脱でお悩みの女性のために専門医師による「女性の骨盤臓器脱無料電話相談」を6月29日(金)から8月31日(金)の間に8日間実施いたしました。実施8日間延べ16時間のコール数は82コールと大変好評でしたので、2007年10月から毎月第2木曜日に「女性の骨盤臓器脱無料電話相談」を実施することにいたしました。

「女性の骨盤臓器脱」について

「骨盤臓器脱」は膀胱瘤・子宮脱・直腸瘤などの総称です。骨盤内臓器が腟から飛び出してくるという女性特有の病気で、骨盤底の筋肉や靭帯がゆるみ、骨盤内臓器が下がってくるために起こります。

骨盤臓器脱の代表的な治療法に、腟の中にリング状の装具を入れて臓器を支える『ペッサリー療法』がありますが、定期的な通院が必要です。根治療法は手術しかありません。従来は、下がってきた子宮そのものを摘出し腟を縫い縮める手術や骨盤内の組織を使った再建術が行われてきましたが、再発率が高いことが問題でした。しかし、昨年頃から、骨盤内の組織の代わりにメッシュを使用した最新の手術が、骨盤臓器脱の治療方法として普及しつつあり、近年では手術による治療成績が飛躍的にあがりました。

「女性の骨盤臓器脱に関する無料電話相談」実施について

骨盤臓器脱は中高年女性では罹患率の高い疾患で、欧米の文献では、女性が80歳になるまでに骨盤臓器脱・尿失禁で手術するリスクは11.1%というデータもあります。(出典:American Journal of Obstetrics and Gynecology 186, 2002)。しかしながら、日本では、まだまだ疾患情報が不足しており、何の病気かもわからず誰にも相談できずに悩んでいた、受診した病院や診療所に専門医がいなかったために治療が受けられなかった、手術を勧められたが再発率が高いため踏み切れなかった、などの理由により、適切な治療を受けられずにいる患者さんが数多くいるものと推測されます。

亀田メディカルセンター ウロギネセンターでは、骨盤臓器脱に悩む一人でも多くの女性の相談にのり、治療法を含む適切な情報を提供するために、これからも専門医師による無料電話相談を実施していきたいと考えています。

「ウロギネセンター」(女性骨盤底外科センター)について

ウロギネとは、Urology(ウロロジー:泌尿器科学)と、Gynecology(ギネコロジー:婦人科学)を合わせた言葉で、女性の排尿障害(尿失禁や排尿困難)や骨盤臓器脱などを総合的に診療する診療分野のひとつです。欧米では、内科や外科などと同様にひとつの診療分野として成り立ち、専門医もいます。ところが日本では専門医や専門に治療する施設がまだ少ないのが現状です。

当院では2007年5月7日より女性の骨盤臓器脱・排尿障害治療を専門的に行うウロギネセンターを開設いたしました。それに伴いウロギネセンター長として、日本では数少ない女性骨盤臓器脱治療の専門医である草西 洋医師が着任し、骨盤臓器脱患者の診察・治療等の日々の診療だけでなく、市民啓発や医師・看護師への情報提供にも精力的に取り組んでおります。

今回の電話相談も骨盤臓器脱でお困りの患者さまへ正しい情報をお伝えすることで適切な治療を受けていただきたいとの熱い思いから開催することになりました。

≪電話相談概要≫
相談窓口開設日時: 毎月第2木曜日 午後3時〜5時
相談電話番号: 04−7099−2359 *「電話相談」とお伝えください。
相談対応者: 産婦人科顧問 ウロギネセンター長 草西 洋

亀田メディカルセンターのウロギネセンター 参考資料

亀田メディカルセンター ウロギネセンターの特徴

ウロギネセンター長 草西洋医師の略歴

草西医師
1976年
京都府立医科大学卒業
1976年
京都府立医科大学附属病院 研修医(産婦人科)
1978年
国立福知山病院 産婦人科医員
1979年
京都府立医科大学附属病院 修練医(産婦人科)
1982年
京都府立医科大学 産婦人科 助手
1984年
明石市立市民病院 産婦人科 副医長
1987年
国立岐阜大学医学部 産婦人科講師
1989年
明石市立市民病院 産婦人科医長
1993年
明石市立市民病院 産婦人科部長
2007年5月
当院、産婦人科顧問、ウロギネセンター長として着任

所属学会:日本産科婦人科学会、日本産婦人科手術学会、日本産婦人科内視鏡学会、日本産婦人科腫瘍学会、 日本女性骨盤底医学会、日本更年期医学会、日本癌治療学会

骨盤臓器脱治療経験年数:23年
骨盤臓器脱手術件数(累積):500例以上