Journal Club

Minimally Invasive Thoracolumbar Corpectomy and Stabilization for Unstable Burst Fractures Using Intraoperative Computed Tomography and Computer-Assisted Spinal Navigation.
Yu JYH, Fridley J, Gokaslan Z, Telfeian A, Oyelese AA.
World Neurosurg. 2019 Feb;122:e1266-e1274.

不安定型破裂骨折に対して、術中CT、Navigationを用いた胸腰椎側方椎体置換および固定術に関する報告です。

胸腰椎の不安定型破裂骨折(AO分類でA3またはA4)に対して施行した側方アプローチによるCorpectomyの20例に対して、初期(2013-2015)のX線透視を用いて行った9例と最近(2015-2017)の術中CTおよびNavigationを用いて行った11例を比較しています。
結果としては、術後観察期間はいずれも1年ちょっとで、症例が少ないというのもありますが、手術時間、出血量、入院期間等に関しては、違いはなく、道理として当たり前ですが、術中の透視時間、医療者への被爆に関して、術中CTおよびNavigation群で、有意差を持って少なくなっています(P<0.003)。revisionを行った症例は、いずれの群にもなかったものの、術中CT群では、スクリュー固定後、CT撮影した後に、やり直した症例が2例あったとのことです。
最近はLIFの症例なども多く、医療者被爆は多くなっており、ナビゲーションを用いて被爆を減らすことは、検討していきたいと思います。

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脊椎脊髄外科 三浦 勇

このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療