フクロウの鳴いた夜

毎日の仕事や生活の中で、いつもうまくいくことばかりではありません。
そんな時皆さんはどうされますか?
友達と長電話をする、砂浜を走る(昭和の青春ドラマですね)、近くの神社に散歩に行く、今はコロナでできませんが、大声でカラオケを歌うのもよいかもしれません。

これは1週間ほど前の話、ちょうど満月の夜のことです。
私の家には里山に面した庭があります。
ワイングラスをもって、ガーデンテーブルに腰かけていました。
蚊よけスプレーも忘れていませんよ。
おぼろ月に照らされた里山は少し幻想的な雰囲気です。
モノトーンな月明かりには、アジサイやアガパンサスのような静かな花が似合う気がします。
遠くから潮騒の音、近くにカエルの声、そして森の中からはフクロウの鳴き声。

南房総では時々フクロウの声を聞くことができます。
生物学的には、食物連鎖の頂点に立つフクロウが生息できるということは、植物相・動物相を含めて豊かな自然が残っていることを意味しています。
そして、童話の世界では「森の哲学者」「神様の使い」?あまり間の抜けたフクロウは出てきません。
フクロウの声を聞くと、少し元気になった気がします。なんといっても、知恵と幸福の象徴ですからね。
もう少し頑張りましょう。

脊椎脊髄外科 久保田 基夫

このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療