スポーツ医学とは14- お待たせいたしました!スポーツ医学科の外来時間が増えます!

2009年の7月に当院でスポーツ医学科が新設され、私、大内と後藤医師がスポーツ医学科外来の担当となりました。以来、数多くの運動選手の方々を診察させていただいています。

なかでもスポーツ少年団で活躍しているお子さまや部活で活躍している中学生・高校生、さらには体育会で活躍している大学生などが大変多かったです。こういった方以外にも、野球、バドミントン、サーフィン、スキー、スノーボード、競馬といった種目のプロの選手が多く受診されました。これからも引き続き多くのアスリートの皆さまに受診していただき、当科の診断能力の高さ、治療技術の高さを実感して頂けたら、と思います。

その一方で私が驚いたこととして、数多くの「運動をしていない」方々の受診があったということが挙げられます。お仕事中に滑って膝をひねってしまった方や、休みの日に歩きすぎて足を痛めてしまった方、家で荷物を持ち上げて肩を痛めてしまった方など、皆さまそれぞれ多岐にわたった部位の症状でお困りでした。

このような方々が当科を受診してくださった理由として、おそらく注射や薬などでなく、なるべく根本的に治療するために運動療法で治療したい、という希望があったからだと思います。もちろん当科では「運動をしていなければ受診できない」という決まりは全くなく、どのような方でも運動療法を中心として治療したい方であれば受診して頂いております。

しかし、残念ながら関節内に障害があったために運動療法や内服、注射で症状の改善がおもわしくなく、手術となった方もいらっしゃいました。このような場合、我々スポーツ医学科では、専門にしている関節鏡手術(かぎ穴手術)を行うことで体に加わる負担を最小限に抑えるようにした結果、かなり早期に復職できた方が多くいらっしゃいました。こういった評判が地域に少しずつ広がり、最近では受診される患者さま側から「関節鏡で手術してください」とリクエストされるケースも増えています。

長々と最近のスポーツ医学科の状況を書かせていただきましたが、このようにスポーツ選手の方やそうでない方まで我々の科を受診して頂いている現状があり、「どうしても外来の時間を増やしてほしい!」という嬉しいクレームを聞く機会が増えてきました。

こうした貴重な患者さまの声におこたえするため、我がスポーツ医学科では2010年4月より外来を大幅に増やし、月曜日(終日)、火曜日(終日)、水曜日(午後)、木曜日(終日)、金曜日(終日)、土曜日(午前)といたします。(今後予告なく変更になる可能性がございますので受診前に必ず電話、もしくはWebサイトにてご確認ください)スポーツをされる方も、そうでない方も「運動療法で根本的に体の痛みを治療したい!」というご希望のある方は是非当科受診をお勧めいたします。一緒に最善の治療方法を検討しましょう!
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スポーツ医学科 大内洋

このサイトの監修者

亀田総合病院
スポーツ医学科主任部長 大内 洋

【専門分野】
スポーツ整形外科、関節鏡手術、スポーツ整形外科疾患に対する超音波診断
PRP療法、体外衝撃波、高気圧酸素治療の最新治療法