ちょっとためになる話2:手根管症候群について

こんな症状を感じていらっしゃる方はいませんでしょうか?

  • 朝起きると手が痺れる
  • 手を振ると少し楽になる

こんな症状の方は手根管症候群かもしれません!
何か重大な悪い病気というわけではなく、使いすぎによって起こってしまう病気です。

手首には、手のひらにつながる正中神経が通る手根管というトンネルがあります。このトンネルが何らかの原因で狭くなり神経が締め付けられてしびれを引き起こすのがこの病気です。正中神経は親指から薬指の半分の感覚を伝える神経ですから、しびれもその範囲で起こります。朝方にしびれがよく起こるのは、寝ている間に手を握っていることが多いため、神経を締め付けがちになるからと考えられています。保存的加療で良くならない場合、症状が重い場合などは15分程度の手術を行うこともあります。

働き盛りの女性に多い病気です。手首への負担を減らしてあげることで多くは良くなります。

家族に相談しても気のせいだよ、なんて言われていませんか??診断が大事になりますので、気になる方はまずは一度しびれ外来へお越しください!

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このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療