はじめに

背骨(せぼね)や神経の病気にはこんな症状があります。

「手がジンジンしびれる」「肩から指先にかけてビリッと電気が走るように痛む。」「箸(はし)がうまく使えなくなった」「階段を降りるのがこわくなった」「転びやすくなった」・・・頚椎症性脊髄症、頚椎椎間板ヘルニア、後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこつかしょう)、手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)など、頚の骨(頚椎:けいつい)や末梢神経の病気でよく見られる症状です。
「ひどい腰痛がある」「坐骨神経痛で動くこともできない」「歩いていると足がしびれてくる」・・・腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、椎体圧迫骨折など腰の骨(腰椎:ようつい)の病気の典型的な症状です。
背骨(せぼね)や神経が原因で起こる症状はまだまだ沢山あります。

「年だから」がまんするしかないのでしょうか?
 -背骨や神経の病気には手術で治るものもたくさんあります。
「手術を勧められているけど、合併症が心配で、・・・」という方は多いと思います。
-もちろん、手術のリスクをゼロにすることはできません。
でも、最大限安全に配慮した手術を行うことは可能です。


脊椎手術は難しいものが多いと思われがちですが、最近ではほとんどの手術は安心して受けられるようになってきました。
「脊椎(せぼね)の病気かな?」と思ったら気軽にご相談下さい。

亀田メディカルセンターでは、脊椎脊髄疾患および末梢神経障害を有する患者様に、高度な脊椎脊髄手術と安心できる医療サービスを提供することを目的として、2007年4月に「脊椎脊髄外科」をオープンしました。
脳神経外科および整形外科出身の「脊椎脊髄外科医」が、出身科の垣根を越えてチーム医療を実践しているのも私たちの特徴です。現在4人の指導医・認定医が診療を行っていますが、外来を担当した医師が単独で治療方針を決定することはありません。カンファレンスで一人一人の患者さまの神経症状および画像所見を検討して、チーム全員のコンセンサスのもとに最終的な治療方針が決定されます。


亀田総合病院 脊椎脊髄外科では、「最先端の脊椎脊髄外科手術と安心できる医療サービス」を提供しています。

私たちはより安全で体に負担の少ない手術(低侵襲手術)を第1の目標としています。豊富な脳神経外科手術の経験を生かして、ほとんど全ての手術を手術用顕微鏡下に行っています。また整形外科出身のドクターにより内視鏡手術も開始しました。さらに、局所麻酔で行われる、経皮的椎間板摘出術(PN)や経皮的椎体形成術(PVP)では、短期間(2泊3日)で退院も可能となりました。
もう一つの目標はチャレンジです。普通はリスクが高くて手術治療が困難と思われるような経過でも、できる限り治療の可能性を追究しています。たとえば、悪性腫瘍が脊椎に転移したような場合でも、患者さまの日常生活(QOL)が改善されることが明らかな場合には、積極的に腫瘍摘出を行い、さまざまなインスツルメントを用いた固定術を行っています。


脊椎脊髄疾患治療に対する情熱、新しい知識を吸収し技術を研鑽する姿勢、常に患者さまを中心とするチーム医療、・・・。これら全てのものに誇りをこめて、自らを「チーム・スパイン」と呼んでいます。

はじめに