小児・新生児:小さな大人ではない?
みなさん。
今年度の呼吸療法認定士認定試験の学習会も最終回になりました。
もう少しで本番の試験です。
みなさん体調を整えて頑張りましょう。
さて今回は新生児・小児を共有しました。
新生児と小児の呼吸療法?・・・おそらく専門の施設や病棟で勤務されている方以外はあまり馴染みがないかもしれません。
だから"ここ(新生児・小児)は勉強せず成人領域だけ勉強する"、という方もいるかもしれません。
皆さん試験対策はそれぞれですので。
ただ、呼吸療法の分野にも大人と新生児/小児と幅広い内容があることを知っておくとよいと思います。
大人と新生児/小児に共通することや、違うことなどありますので、
そういうことを知っていることで呼吸療法全般の理解が深まるかなと思います。
もちろん呼吸療法認定試験の試験範囲ですので得点を1点でも上乗せするためにも重要な学習領域です。
今回の受験予定者はまだ小児や新生児の診療はしたことがなく(おそらく見学もないのでは?)
臨床的な背景がない中での共有となりました。
ですので、理解をしやすいように大きく分けて4つの内容に絞って行いました。
1つ目は新生児/小児の特徴について。これは呼吸に関しての特徴の確認です。
2つ目は疾患の理解です。
呼吸療法が必要になる疾患はどんなものか?どのような背景が関係していて、
どのように対応(治療など)していくか?を整理することです。疾患の内容が分かると、
治療法もイメージしやすくなるのでとても重要です。
3つ目は呼吸療法の内容、陽圧療法の種類やモードの特徴など、
そして4つ目は器具(挿管チューブなど)や治療法などについての確認です。
これらの4つ内容について概要を伝えながら、
特徴・疾病・治療内容を関連付けて知ると知識のネットワークができると思います。
もちろんこれだけで十分だとは思いませんが、
臨床的背景のない方々に対して限られた時間で概要を理解し、
整理してもらうためには絞込みが必要かと思っています。
いずれにしても試験前の皆さんにとって、
知らないことを自分で勉強することはとても大変なことだと思いますので、
知っておくべきことを集約して整理して学習できることが良いのではないかと思います。
新生児/小児は『小さな大人』ではないので、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
試験では全く知らない領域の問題を見て気持ちが焦るよりも、
分かることにフォーカスして回答を考えてみることができると良い方向に行くような気がします。
試験では実力が出し切れることを願っています。
投稿日: イベント