2016年8月20日亀田総合病院呼吸器内科 サマーセミナーを開催

2016年8月20日(土)に東京御茶ノ水ソラシティーにて亀田総合病院呼吸器内科サマーセミナー「初期研修医/総合内科医のための『超』分かりやすい画像教室」を開催しました。

当日は50名以上の医学生、初期研修医の先生、総合内科、開業医に参加頂き大盛況でした。

第一部「胸部X線、胸部CTの基本から鑑別へ」を中島が担当し、胸部X線と胸部CT読影の基本を解説しました。中島は「胸部X線は読影ポイントを毎回同じ順番で読もう。胸部CTでは、小葉構造と病変の関係から鑑別診断を挙げよう。」という結論を述べました。

第二部「内科医が知っておきたい胸部画像各論」では、主任部長青島正大が、「肺炎とmimickerたち」を担当し、「画像検査は肺炎の原因微生物を推定する参考になる。肺炎診療で最も重要なことは感染なのかどうかを判断することである。
mimicker単独のこともあれば、mimickerに感染がかぶることも、感染後のmimickerもある。特に高齢者では肺炎の陰に結核が潜む危険性を忘れない。若年者は一元論で、高齢者は多元論で考える。」という結論を述べました。

部長三沢昌史が「悪性疾患を見落とさないために」を担当し、「胸部X線の正常像(正面・側面)をしっかり頭に入れる。X線学的死角の存在や異常サインを認識する。胸部CTでは末梢小型肺がんの典型的特徴を覚える。肺癌らしさの特徴を覚える。」という結論を述べました。

部長代理野間聖が間質性肺炎「救外で悩んだことのある先生へ」を担当し、「びまん性の浸潤影をみたときの鑑別診断として、間質性肺炎、感染症、心不全、薬剤性肺炎、放射性肺炎、出血を押さえておく」ことを述べました。

懇親会でも、色々な先生と現在や将来の医療について話をすることができ、とても充実した1日でした。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患