部長中島の気管支鏡に関する論文がアクセプト!

亀田総合病院呼吸器内科部長 中島啓が執筆した論文「血液疾患患者における急性肺病変に対するEBUS-GSの有効性と安全性」がアクセプトされました。

Efficacy and Safety of Endobronchial Ultrasonography with a Guide-sheath for Acute Pulmonary Lesions in Patients with Haematological Diseases
Intern Med. 2022;61(5):623-632.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/61/5/61_6364-20/_article

血液疾患患者におけるEBUS-GSの報告はまだ少なく、貴重な臨床研究と考えております。

論文の結果と結論は下記です。
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EBUS-GSの臨床的判断への貢献は11例(50.0%)で確認された。
21例(95.5%)で十分な組織採取が行われた。APLの病因は9例(40.9%)で同定された。
重篤な出血や気胸などの合併症は全例に認めず、30日死亡率は0%であった。
EBUS-GSは血液疾患患者におけるAPLの診断法として有用と考えられる。
本結果を検証するためには、さらなる研究が必要である。
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呼吸器内科医の日常臨床の参考になれば幸いです。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患