WEB講演会で京都大学医学研究科 福原俊一先生に特別講演を行って頂きました

11月5日に亀田総合病院呼吸器内科のWEB講演会で、書籍「臨床研究の道標」でも有名な京都大学医学研究科 福原俊一先生に臨床研究に関する特別講演を行って頂きました。

特別講演の演題名は「レジストリー研究の意義と展望」で、レジストリー研究の立ち上げ方や、良い臨床研究を行うために必要なことについてお話頂きました。

福原先生は次の内容を述べられました。
「レジストリー研究を立ち上げるに当たっては、まずゴールを明確にすることが大事である。そして、ゴールの達成に必要な主要なアウトカムや他の主要な要因を決める。」
「良い臨床研究を行うには、研究デザインが重要である。それには7つのステップにわけて学び、実施するのが良い。」
「日常臨床における悩みがそのまま研究のテーマとして、クリニカルクエスチョン、リサーチクエスチョンになりうる。」

会場からは、「多施設研究において、参加施設の先生方に高いモチベーションをもって参加して頂くには、どのようなことが大切なのでしょうか?」と質問があり、福原先生は「参加施設の共同研究者からクリニカルクエスチョンを募集し、事前に協議してリサーチクエスチョンに落とし込む。そうすることで、より多くの共同研究者のクリニカルクエスチョンを解決できるようにすることで、モチベーションを高めることができる。」と返答されました。

福原先生から熱意に溢れ、大変有用なお話を聞かせて頂き、大変感激しました。我々も、臨床研究に対するモチベーションを大いに高めて頂きました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患