国立がん研究センター東病院 仁保誠治先生 講演会

亀田総合病院、呼吸器内科主催で、国立がん研究センター 、仁保誠治先生による「EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に関する最新の話題」の院内講演会を行って頂きました。当科の三沢昌史部長が、座長を行いました。

仁保先生には、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬におけるAfatinibの位置づけを中心に話して頂きました。

国立がん研究センター東病院 仁保誠治先生 講演会

複数のLUX LUNG試験の結果からは、「EGFR遺伝子変異陽性肺癌の中で、Exon 19 の欠失変異や稀な遺伝子変異(minor mutation)では、Afatinib(商品名 ジオトリフ)を考慮しても良い」という結論を述べられていました。

会場からは、「下痢などの有害事象により、Afatinib投与量の減量が多くの患者様で必要ということですが、効果の減弱は危惧されないのでしょうか?」という質問がありました。

仁保先生は「EGFR遺伝子阻害薬の場合は、減量による効果減弱は、さほど気にする必要はなく、経験的にも効果減弱は感じません。」というお答えを頂きました。

亀田総合病院では、毎週、様々な科が主催して、Kタワーの最上階のホライゾンホールで、院内向けの講演会を開催しており、色んな科の最新話題に触れる事ができ、刺激的で勉強になります。

呼吸器内科主催の講演会も、数ヶ月から半年に1回開催しており、医師、看護師、薬剤師、理学療法士など多職種のスタッフに集まって頂き好評を得ております。

国立がん研究センター東病院 仁保誠治先生 講演会

このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患