PCAポンプを使用した疼痛管理

がんやその他の原因による強い痛みには、通常飲み薬、貼り薬、坐薬などで痛みの緩和を図りますが、そういった通常の方法では痛みがコントロールできない場合も珍しくありません。例えば、抗がん剤治療中の患者さまで吐き気が持続していたり、胃腸障害があって、飲み薬や座薬が使用できない状況では、通常の投与経路では対応できません。その場合には点滴で鎮痛剤を使用することになります。
点滴で鎮痛剤を使用する方法の1つで有用なものにPCAポンプを使った疼痛管理があります。
亀田メディカルセンターでは疼痛管理が難しい患者さまには積極的にPCAポンプを使用して最良の疼痛コントロールを得るように努めています。
PCAとは (Patient Controlled Analgesia)の頭文字を取って名付けられ、”Patient Controlled Analgesia”は”患者自らがコントロールする鎮痛法”の意味です。モルヒネなどの鎮痛剤をPCAポンプという機械によって静脈投与あるいは皮下投与します。
PCAポンプの最大の特徴は患者さまが痛いときに、自らボタンを押すことで鎮痛剤を必要な時間に必要な量を投与でき、痛みを自分でコントロールできることです。がんの痛みを含め、コントロールの難しい痛みにはとても有用な痛みのコントロール法で、今後緩和ケアの領域でもっと普及することが期待されます。
亀田メディカルセンターではこの鎮痛法を積極的に使用しており、昨年度は過去約1年間に緩和ケアサポートチームが関わった患者さま約80人にこの鎮痛法を処方しました。
緩和ケアチームでは、PCAポンプの有効的な利用によって痛みのコントロールが少しでも良くなるように日々努力しています。

緩和ケア科ニュース | 2008-05-13